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2006/07/09(Sun) ←前の日記次の日記→
置き去られたモアイ達とワールドカップ決勝までの遠い道のりモアイの生まれる場所、ラノララクへ。
準備にもたもたしていて、一緒に行こうと言っていた同じ宿の男の子は待ちくたびれて先に行ってしまった。
前日に確認していた自転車やさんへ自転車を借りにいったのに、お店が閉まっている。
ちょうどそこへ宿のおじさんが運転するタクシーがやって来た。
タクシーに乗っていくか、宿の車を借りて自分達で運転していくか、宿の自転車を借りていくか、3つの選択肢があったのだけど、タクシーは高いし、車もいいけど、逆ハンドルだし私運転できないし、びびって車に乗りたげないつかちゃんに、自転車でいいんじゃないと提案し自転車で行くことに。
道を間違えたり、アップダウンが激しかったり、向かい風が強かったり、予想以上にハードな道のり。
途中犬と走ったり、牛と走ったりしながらかなり時間がかかってしまった。
今日はワールドカップ決勝フランス対イタリア。見れるかどうかあやしくなってきた。
ひーひー言いながらどうにかこうにかやっとの思いでラノララクへ到着した。
作りかけのモアイ、つくって運ぶ途中のモアイ、しゃがんでるモアイ、いろんなモアイが小高い山のあちこちに点在している。
モアイの間、草の道を登る。とてもきもちい散策路。島を見渡すことができる。私たちがこいできた長い道のりが見える。青い海やこんもりとした丘たちや、ずらりと並ぶトンガリキのモアイ達も。いつまでもぼーっとしていられる場所だった。
でも、今日はワールドカップの決勝。ここまで来た道のりを考えるとあまりゆっくりもしていられない。
また頑張ってこぐ。
ラノララクへ向かう行きの道で、途中から着いてきた犬と一緒に自転車を走らせていた。
しばらく一緒に走っていたけどゆるやかで長い下りで加速するうちに、犬もついてこれなくなってお別れをした。
帰り道、その坂の下に差し掛かったとき、この坂を登りきる自信がなかった。たまに通る車に乗っけてってもらおうか、と自転車引いて歩きながら考える。歩いていると気がつくとたまに通る車は通り過ぎてしまう。車が通りすぎた後親指を立てたって見えるはずもない。ついにたちどまって待ち構えることにした。少しすると運良く軽トラが来るのが見えたので親指を立ててみる。
車はとまってくれて、中から太った女の人が出てきた。乗っけてくれるという!自転車も一緒に荷台にのっけて、少し前を走っていたいつかちゃんもひろって町までのっけてもらう。汗が風にふかれて気持ちがいい。
高校時代30分ぐらいかけて自転車で通学してたし、チャリンコ力にはそこそこ自信、あったのになぁ。
町でおろしてもらって宿までチャリをこぐ。ここまで長い道のりだった。あのままこいでたらたぶん後半終わるまでに戻れなかったよ。
先に出発してた彼はすでに戻ってきていてリビングのテレビでワールドカップを見ていた。私たちは前半は見逃したけど、後半から。
「延長戦とかなってくれたらいいのにー」というとなんだか微妙な顔。
彼も私たちより前に自転車で向かったけど風の強さに負けて、やっぱり同じく車にのっけてもらって帰ってきたらしい。
イースター島はチリ本土と時差がある。テレビの放送は同じ同じタイムテーブルでやるらしく、時差の分遅れて放送される。
もう本土では結果が放送された後。なんと彼がヒッチハイクして乗っけてくれた人がチリに電話をかけて結果を聞いていたらしい。結果を聞くこと自体も信じられないけど、さらに信じられないことにその結果をわざわざ教えてくれたらしい。
かわいそうに、と同情しつつ、私たちは生のつもりで観戦。
あぁジダン、、私はイタリアを応援してたからイタリアの優勝はうれしかったけど、でも。。
願ってた通りに延長戦、そしてPK戦になったけど、PKで決まるのは勝つか負けるか紙一重だし負けた方はものすごーく辛いだろうなぁ。
しかもそれで優勝を逃すって、ここまで長い道のりを勝ち進んできて、ホントあとちょっとだったのに。しかもジダン、、。
嬉しいけど少し複雑な気持ちにはなった。でもオメデトウイターリア。
ここしばらくワールドカップを見ながら旅行してた。チャンピオンズリーグが終わっちゃったときもさみしかったけど、また終わりがきてしまった。いつか終わりはくるものだけど、なんだかさみしいな。
そして、今日でイースター島もおしまい。夜の便でタヒチへ到着。