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2006/06/18(Sun) ←前の日記次の日記→
塩の湖ウユニ 高山病にやられるガタガタの道を痺れながら凍えながらウユニに朝5時前に到着した。ラパスのコルケツアーのお姉さんがバスターミナルで6時まで待ったら迎えが来るから、と言っていたので6時までブランケットやら寝袋やらに包まりながら待つことにする。小さな暖房にたくさんの人が集まっていた。全然あったかくない。そのうち待っていた小さなバス会社の待合室のような場所ももう閉めるから出てくれという。とりあえずほかのバス会社の待合室へ移動。しばらくするとそこも暖房を切ってしまった。そして結局7時になってもお迎えが来なかった。バスの中でも凍えたのにさらにバスターミナルでも冷え切ってしまい、ホテルで休憩のオプションは頼んでなかったのだけど、もう限界だったのでホテルに歩いて向かう。
ホテルの従業員の人に話をするとロビーに通されてしばらくした後コルケツアーのお兄さんがやって来た。迎えにくるって言ったのにもう凍え切ってしまったよ、というと迎えに行かなかった代わりに部屋で休んでという。部屋に行きシャワーを浴びるのも凍えてしまいそうだったのでそのままベットの中に入り眠る。目が覚めてもやっぱり凍えたままだった。
ワールドカップ日本代表vsクロアチアの試合があった。起き出してホテルのロビーで観戦。日本人の男の子2人もいてテレビを観ていた。勝たなきゃいけなかっただろうに引き分け。がっくりして朝ご飯を食べに街へ出る。
ホテルを出ると前の通りで市が開かれていた。食べ物を売っていたり日用品を売っていたり洋服を売っていたり。日が出ているけど寒くてブランケットに包まりながら市を見て回る。インディヘナのおば様たちがかぶっているハットや履いているギャザーのたっぷりなボリュームたっぷりのスカートや肩に担いでいるきれいな色で織られた風呂敷も売っていた。
市場の入り口のスープの屋台で朝ご飯を買って道端で食べる。犬が寄ってきて私たちのご飯を終始狙っていた。
戻って今度はブラジルの試合を観戦。ブラジルには大差で勝って欲しかったけど2-0でブラジルの勝ち。日本がブラジルに大差で勝つしか決勝トーナメントへの道はなくなってしまった。がっくり。
部屋に戻って身支度を整えているとまだ約束の時間の15時じゃないはずなのもう行くと迎えに来た。そしてホテルを選べたはずなのにもう決まっているようなことをいう。最初は塩湖の中にあるホテルを希望していたけどシャワーもないし、塩湖の周りのシャワーがあって暖房があるホテルがいいね、と話ていたところだったのに。
シャワーがあるか確認するとある、という。ジープにはすでに日本人のカップルが乗っていて、シャワーなんてないよ、と中から教えてくれてコルケツアーのお兄ちゃんにも言ってくれた。そしたらもしなかったらツアーが終わってからまたホテルによってシャワーを浴びればいい、という。そして車は出発してしまった。一緒に乗ったカップルによるとシャワーはおろか水道すらないという。水も小さなペットボトル入っているだけだった。
準備も万端でないまま塩湖へと向かった。砂と土の茶色から視界がどんどん白くなって行き塩湖に入ると真っ白な世界が広がった。今は乾期で塩の湖も干上がって塩が結晶して湖一面真っ白になっているのだった。車から降ろしてもらい地面をつかむ。白く結晶した塩の地面だった。光が反射してとても眩しい。
車はさらに真っ白な中進む。しばらく行くと真っ白な中に1件の小屋が見えた。今日泊まるホテルプラヤブランカだった。
車から降りると子供がオラー!オラー!と挨拶をしながら走ってきた。とてもかわいいのだけどかなりの問題児だった。運転席に登ろうとするので危ないよ、と手を引いても聞かない。運転手もホテルの中に入ってしまったので私も荷物を持っているしでどうにも出来ないまま子供は運転席に乗ってしまった。しょうがないのでそのままにしてホテルに入る。
入ると運転手さんとホテルのおじさんなのか、塩のテーブルで塩の椅子に座ってビールを飲んでいた。私たちも1杯ずつもらう。荷物を部屋においているとさっきの子供が部屋に入ってきた。名前を聞くと「プータ」という。(結局プータとは名前じゃなくて英語で言ったらbitchとかそういう意味の罵り言葉らしい!)。ちびっ子は私のサングラスを奪い鼻水だらけの顔にかけていた。
荷物も置いたことだし、外に出てみる。子供も出てきた。一緒に遊んでいるうちにやっぱりちょっと疲れてしまった。さすが高地。というわけで早速塩のベットに入り休む事にする。また子供がやってきたけど具合が悪いので布団を頭からかぶり相手をしないことにした。
しばらくすると夕焼けがきれいだよ、といつかちゃんが呼ぶ声がした。なんとかベットから這い出して外へ出る。さむいしだるかった。それでも真っ白な塩湖がオレンジ色に染まるすごくきれいな夕焼けだった。日が沈むのを見届けてすぐにまたベットに戻る。深呼吸をしながらしばらく休む。
夕食の準備ができたらしかった。食べないのもよくない、と起きてスープに口をつけた。体調の悪いときにスープはとてもありがたい。それでもやっぱり食べきれずまた横になりに部屋に戻る。パスタも出たようだったけどどうにも食べられそうにないのでベットに入ったまま深く呼吸をしてみる。
このホテルに泊まる一つの意味に満天の星空、というのがあると思う。星を見に行くカップルといつかちゃんの声を聞きながらも、もう起き上がるのも辛かったので窓からの星で我慢をする。窓からでもキレイな星空が見えた。外にいったら相当キレイなんだろうなと思いながら体調の悪さを悔しく思いながら布団に包まる。あぁなんて辛いんだろう!!