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ミワいつか
2006/05/29(Mon)
 
 
私もボン入り!そして日本代表練習場へ!


今日はボンにあるサッカー日本代表のサポーター及び報道陣の応援拠点・情報基地となるG-JAMPS(Germany JApan national team Media Partners Supporters)に向かう。1枚しか届かなかったレバークーゼンのチケットのことが気になるので、オークションのやりとりをしてくれたステファニーから返信がないかメールチェックをしてから出かける。ボンまではドイツの国鉄DBで約30分(6.1ユーロ)。1時間に1-2本と本数があまりないのに、券売機で20ユーロ札が使えずにぎりぎりに駆け込むことになる。雨がけっこう強く降っている。ボン中央駅を降りると、SAMURAI BLUE 2006の案内標識が!道路にも数メートルおきに表示が掲げられていて迷わず辿り着けるようになっている。SAMURAI BLUEと書かれた一面青色のファサードが見えた。ライン地方博物館Rheinsches Landesmuseum Bonnの1FとB1Fを使ったこのスペースはワールドカップ期間中、正確には日本代表が敗れるまで設置されている。1Fには日本食の食べられるレストランSAMURAI BLUE BARとグッズ販売のスペースがあり、そしてB1フロアが展示情報スペースになっている。映像の小さなホールもあって会期中にはパブリックビューも行われる予定だそう。またボン市による案内ブースも設けられていてベートーベンハウスについて訪ねている人もいた。受付など施設内に若い女の子の姿が目立ったが彼女たちはドイツに留学中のボランティアスタッフだそうで、慣れないながらも一生懸命案内をしていた。

日比野事務所にいたときにお世話になった日本サッカー協会のTさん(お名前を出すのも憚られるのでここでは仮にTさんとさせていただく)がG-JAMPSにいらっしゃるとのこと、久しぶりにお目にかかる。特別に見せていただいた奥のメディアスペースは、ワイヤレスインターネットにフリーでアクセスできるようになっていて、開幕と同時にここは記者であふれかえり、ここから日本へ向けて記事が発信されることになるのだろう。日本の新聞のほぼ全紙も閲覧できるようになっていた。

Tさんと日本サッカー協会の機関誌を発行している方とSAMURAI BLUE BARでお茶をする。日本人の調理師がいて日本食も食べられ、日本酒も飲めて、22時までやっているので、長く日本を離れるのが嫌だったというTさんもここがあるので問題ないとおっしゃっていた。一テーブルだけ畳のスペースもある。気がつかなかったけれど芝生の写真のフローリングになっていた。オフィシャルスポンサーのKIRINの生茶が水より安い1ユーロで飲めるとのことで、さっそく注文したらワイングラスと一緒に出てきた。生茶の味なんて懐かしすぎる。今日は代表は移動日で練習がないと聞いていたが、予定が二転三転して16時から練習が行われるとのこと。また、練習後のジーコ監督の記者会見も聞かせてもらえるかもしれないとのこと(!)、ここ14時にG-JAMPSで待ち合わせをしているミワに早速メールをしにいく。G-JAMPSに2台設置されているパソコンで自由にネットサーフィンができるようになっていて、多くの人がメールチェックに使っていた。ミワの到着が遅れそうとのことなので、カフェでTさんお勧めのイベリコ豚の焼肉定食を食べて、日本代表へのメッセージを書いたりG-JAMPSを満喫しながらミワの到着を待つことにした。イベリコ豚の隣に梅干と沢庵と山盛りの白いご飯。久しぶりの定食に舌鼓。

ミワが到着して、昨日も代表の練習を見に行ったというG-JAMPSにいたユウイチさんに誘われて一緒にスタジアムまで行くことにした。G-JAMPSから日本代表が練習をしているシュポルトパーク・ノルト運動公園Sportpark Nordまでは歩いて30分くらいで行ける。今日は練習予定が変更となったせいもあるのか、雨のせいもあるのか、昨日の練習よりだいぶ人が少ないようだった。出待ちもほとんど報道陣で、黄色い声をあげる人はいなかった。バスから降りてくる選手たちに向かって時々誰かが「○○選手がんばってください」と言う静かな中、どうしてもたまらなくなって「ガンバレー!!」と叫んでみる。中田英はウォークマンを聞いてスタスタと通りすぎてしまうというウワサ通りiPodのイヤホンを耳から垂らしていた。選手達が着替えをして、グラウンドに出てくるとき、ジーコ監督が「オッラー」に振り返ってくれる。選手達を近くから見たあと観客席の方に移動する。入り口には警備員が立っている厳重体制。一般の入り口付近ではペットボトルと傘のチェックがあり、また屋台でサンドイッチなどが売られていた。メディアの方から入れてもらってしばらく練習を見る。ランニング、ストレッチ、セットプレーの練習、ミニゲーム、と雨の中の練習が行われる。選手達は風邪をひいてしまわないだろうか。ミニゲームでは笑い声が飛び交ったりして、特に高原が楽しそうに動いていたのが印象的だった。北澤、前園元選手も練習を見に来ていた。

練習が終わって記者会見スペースに移動する際、スポーツライターの増島みどりさんをお見かけした。ちょうど目が合ったので思い切って声をかけてみたら、以前に日比野事務所に取材でいらしたことを覚えてくださっていた。そして何か困ったことがあったらなーんでも言ってね、と連絡先を教えてくださる。増島みどりさんは女性で珍しいスポーツライター。とても元気で素敵な方で、こんなところにもその人柄が出る。

記者会見、隅の方の椅子に座っていたら、椅子席は記者の席でそこで写真は撮ってはいけないと教えてもらう。脇に固まっていたカメラマンたちに混ざって小さなデジカメを握り締めて待機する。ジーコ監督が部屋の後ろから入ってきた。私のすぐ斜め前にいたTさんとすれ違い様にハグをしているのをみんなが見ていた。通訳の鈴木さんともう一人ドイツ語通訳の人との三人が着席して記者会見が始まった。TBSだったかのアナウンサーは、明日のスタメンについて教えてもらえる範囲内でと、メンバーの固定が気になるがそのことについてはどう考えるかと二つ質問をしていた。スタメンについては今日の練習の通りだし、メンバーについてはそのときのベストな状態の選手を選んでいるだけだとの回答がすばやく返ってくる。ブラジルについての質問が海外の記者から出たあと、進行役をしていた協会の男性がすばやく明日の試合に関係のない質問はしないように注意の言葉を添えた。大事な試合を控えてみんな真剣なのである。緊張感のあるとてもいい記者会見の雰囲気。ドイツだからか高原に関する質問が飛び交う。ジーコ監督はまた、今回サプライズなチームはないのでどのチームにもチャンスがあることを言っていた。そして「海外リーグで活躍する選手から、例えば対戦相手であるチームや選手の情報を得ることがあるのか」という質問に「選手もそういったことを積極的に話そうとはしないし、自分も特に聞こうとはしない。自分の目で見ている。」と言っていた。「自分の目」。そう。今回の旅行も「自分の目」で世界を見たくて出発した。日本代表も世界で戦うにはまだまだ厚い壁を越えていかなくてはいけない。でも、扉をたたいていくということが大事。サッカーも人生も同じなんだ。

長時間にわたる記者会見が終わる。再びG-GAMPSに戻り、Tさんと、夕刊フジの記者のKさんとスポーツ報知の記者のOさんと5人で食事をする。夕刊は今まさに入稿の時間で、Kさんはパソコンで夕刊用の記事を書いていらした。ホワイトアスパラとスープで満腹。日本酒も枡でいただく。食事を終える頃夕刊フジの記事が出来上がった。広報部長のTさんとしてはこの記事のコメントの良し悪しで日本サッカー協会が評価がされるわけなので、明日新聞を目にするのがドキドキなのだそう。たとえ親しい間柄でも事前に明かすわけにはいかないできたてほやほやの貴重な記事を私とミワにだけ読ませてもらった。さっき一緒に聞いていた記者会見の内容が立派な記事として存在している。私たちも日記を書いていることを話し、あらためて文字という形に残すことについて考える。すっかりご馳走になってしまってタクシーに乗り込むみなさんを見送ったあと、電車でケルンの宿まで戻る。

トルシエ監督だったら絶対一般公開はなかったであろう今日の練習。ジーコ監督は何も隠さない。記者会見を通して垣間見えたジーコの人間性、そして、Tさんをはじめとする日本サッカー協会やボランティアスタッフたちのサポート、たくさんの報道陣、そして一般サポーターなど数え切れないほどの素敵な人たちに支えられた日本代表に心から頑張って欲しいと思う!!!
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