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ミワいつか
2006/04/27(Thu)
飛んでイスタンブール


朝チキートの営業時間の9時より前に宿の人に会わずにチキートを後にする。レンフェで空港まで行き、また機内食がないと困るので空港内のカフェで朝ごはんを食べる。ズーモデナランハとマリスコスのサンドイッチ。早めに出たつもりだけどすぐに時間が来てバルセロナから飛び立つ。ありがとうバルサ。ありがとうバルセロナ。多分また来るんだろうな。いつかクラシコも見に来よう。
座席の前のポケットにはやっぱり前と同じように機内食のメニューが置かれていた。機内誌も同じだし、眠ることにする。しばらく眠っているといつかちゃんの「みわ!」と驚いた声で目が覚める。何と機内食のカートが来ていた。どうしてなのか不思議だったけどすごく嬉しい!久々の軽食じゃないちゃんとした機内食だった。私はビール、いつかちゃんはバルセロナ滞在中に飲みたかったけど飲んでいなかったcava(スパークリングワイン)を注文する。ビールはトレドから気になっていたmahouビールだった。
途中ナポリ上空を飛びながら、飛行機はイスタンブールに到着した。
イスタンブールの空港はとてもきれいだった。citibankも空港にあって便利。インフォメーションで空港から市街への一番安い行き方を聞くとメトロと言う。メトロで市街へ向かう。メトロ乗り場へ行きと切符を求めるとこれがチケットだよ、コインを渡された。改札でコインを入れて通過する。かわいい。
終点で市電に乗り換え。乗り換え先までは少し歩くらしく徒歩で向かっていながら、トルコ人の中にはイルハン系の超男前がいそう、と話していると前から突然「イルハンはトルコ人の顔じゃないですよ」と日本語が聞こえてきた。前を歩いているトルコ人のおじさんだ。その人に乗換駅まで案内してもらう。スルタンアフメッドへ行くというと、自分もそこへ行くからと一緒に乗ってきた。無印良品とかユニクロとかの関係の仕事をしているらしい。自分がいつも日本に行くときに利用している安い旅行代理店を知っているから紹介するよ、ホテルもそこを通したほうが安いよ、といわれ、旅行会社へ連れて行かれる。でも私達は自分達の目でホテルをみて自分達のペースで探したかった。と少し躊躇していると察したのか場所だけ教えてさようならと去っていった。
聞くだけならと覗くと日本語の話せるトルコ人のお兄さんがいた。外からやって来たホテルを紹介するというおじさんを紹介し、この人なら大丈夫だよ、見てみれば、という。どうかわからないけどとりあえず相場も知りたいしと着いていく。
最初見せられた部屋は25ユーロのツイン。バス付。まあまあだけど一発で決めるほどの何かはなく、他を比較したいと言い断る。自分達で探す、といっているのにまだ紹介したがる。空港のインフォメーションで聞いた宿の多い通りのドミトリーを紹介する、これで気に入らなかったらあとは自分で探せばいい、というので最後だよ、とまた着いて行く。
一つ目はいっぱいだった。2つ目はきれいな部屋だった。ドミトリーが1人1泊10ユーロ、ツインは2人で25ユーロ。朝ごはんを食べるテラスとか悪くないけどやっぱりもう少し見たかったので断る。おじさんももう自分達で探すからと断る。
ペンションが並ぶ小さな通りがあった。4つぐらい全て見て、そのうちの一つの屋上からの眺めが素敵だった。けどドミトリーしかないらしい。でも7ユーロのするよ、と。翌日ツインが空いたらツインを使って、という。ツインも1人7ユーロでいいよ、と。いいじゃない。でも朝ごはんが着いていなかった。のでいつかちゃんを置いてもう少し見てくることにする。
けど他の宿は60ユーロ前後のところが多く高かった。ゲストハウスのようなところはいっぱいだった。ぐるっといろいろ回ったけど、さっきの眺めのいいペンションかな、といつかちゃんを待たせていた場所へ戻る。
と、向かいのペンションのお兄さんとその友達という人に囲まれていた。向かいのペンションに泊まって友達の家で朝ごはんを食べればいい、といっているらしい。それは特に魅力も感じないしなんだかめんどくさかったのでやっぱり海の見えるペンションメトロポリタンに泊まることにする。フロントに行くと、まだいたの?と言われてしまう。
今日はドミトリーだけど明日はツインなんだよね、同じ値段なんだよね、と念を押して決定する。6人部屋のドミトリーは私達で満室だった。私達が入る直前に2人組×2組はそれぞれ外出していった。
4部屋しかないこじんまりとしたペンション。トイレとシャワールームが同じで1つだけ。女の子ばかりだし取り合いになるなと、誰もいないうちにシャワーを浴びる。お湯の量も温度も素晴らしかった。イスタンブールは予想外に寒く、ホテル探しをしているうちに冷え切ってしまったので嬉しい温度。
移動の疲れもあったのであまり遠くへは行かずブルーモスクのすぐ側のカフェでケバブとトルココーヒーを注文する。ラップサンドのケバブは野菜も具沢山でお肉も香ばしい。これからのトルコの料理に期待が膨らむ。
途中近くの席に座った白人の女の人とトルコ人の男の人の2人組の男の方は日本語の勉強をしているらしい。女の人そっちのけで私達に少し不思議な日本語で話しかけてくる。グランドバザールで陶器のお店で働いているらしい。日本語が出来ると商売に役立つもんね。
トルココーヒーはコーヒーの粉でどろどろのコーヒー。うまく飲むことが出来なくて飲むというより食べる、というような感覚。飲み終わった後に残る粉の模様で占いが出来るらしい。お店の人にできるか聞くと日本語勉強中の男の人が出来る、と言う。ので見てもらう。かなり長い解説だったけど多分適当。曰く、二つの道があって、(中略)きっと素敵な人生を送り100歳まで生きて、亡くなった後も笑顔の素敵な人だったと人々は言うでしょう、と。いつかちゃんは30歳まで生きると言われていた。けどこれもきっと適当。どうせ適当ならいいことばかり言えばいいのに。長い解説に疲れてしまったのでまだまだ話したそうだったけど少し強引めに帰る、と店を出る。

トルコはイスタンブールに到着


8時半宿を出る。残しておいた回数券を使ってrenfeで空港に向かう。イベリア航空はまた機内食が出ないだろうからと空港でサンドイッチを食べる。飛び立って1時間半。カチャカチャという機内食が運ばれる音で目が覚めた!あきらめていた機内食に慌ててミワを起こす。うれしい機内食にスペインのスパークリングワインCAVAを頼んだ。トレーには“This meal does not contain pork.”と赤の一色刷りで豚の絵に×がしてある名刺サイズのカードが置かれていた。

イスタンブールに到着。トルコといえば忘れもしない2002年6月18日のワールドカップ。宮城スタジアムで雨の中日本が戦い敗れ、そして堂々の3位に輝いた国。細身の体にスーツが似合うイルハンタイプのかっこいい男性が大勢出口でプレートを持って立っていた。

空港にCITI BANKのマシーンがあった。現地通貨でおろせるので空港にあるなんて大変便利。リラで引き出してから空港のインフォメーションでマップと市内までの行き方を教えてもらう。スルタンアフメット(SULTANAHMET)地区に安宿街があってメトロとトラムを使っていけるようだ。メトロもトラムもトークン式で、1.10リラでかわいいマークが入っているコインを買って乗る仕組みになっている。窓から見える都会な風景の合間に、細くて尖った塔(ミナーレというらしい)がいくつも見える。初めての国に入国して、目の前の風景によって自分が抱えていたイメージとのギャップを埋めていくこの瞬間の、この感じ。イスラム圏だけれど女性は大判のスカーフを三角にしてモロッコとはまた違う巻き方をしている。トルコ語なのか駅名や看板のグラフィックには“O”や“U”の上に点が2つ付いていたり、サインの印象もがらりと変化した。Mと↓が組み合わさっているお見事なメトロのマーク。そういえば空港でのパスポートコントロールのとき、新聞に全段カラー印刷されたような風合いで、トルコの国旗が縦に印刷されたものが掲示されていて気になっていた。まるで星がパラシュートを広げているみたいでグラフィック作品かと思いきや、街でも国旗を90度時計回りに回転させて掲示しているのをしばしば見かけた。国旗という媒体で既成概念を破られてしまった。そういえば3月29日にはトルコで皆既日食が見られたらしい。ブリュッセルで会った鈴木さんも行くと言っていたけれど、野外イベントが行われたりするそうで、自然の神秘を共有しに旅行を組む人は多いらしい。都会のきれいな町。トルコという国のイメージの更新完了。

トラムへの乗り換えのときに日本語ができるトルコ人男性が話しかけてきた。無印のトルコ製品の企画に携わる仕事をしていると言っていた。「日本でもネットで予約すると安かったりするでしょ。それと一緒でトルコでもホテルを探すなら代理店を通した方が安いんだよ。」と言われ、躊躇する私達を近くの代理店まで連れていった。「こんにちは」と日本語で迎えられた代理店の案内役のおじさんに2件のホテルに連れていかれることになる。とりあえず相場の確認ということで2件の宿を見たものの、あなたたちだけ特別プライスだから他の宿泊客には言っちゃだめだよと言われたりするのが嫌で、代理店の案内は結局断る。スルタンアフメットにはホステルやペンションの看板がいくつも出ていて、メトロポリタンという小さなホステルは1泊7ユーロでいいとお兄さんが言う。しかしその日は6人部屋のドミトリーしかないみたいなので、ホテルの前で荷物番をしている間にミワがもう少し見に行ってくれる。この安宿街では客引きが表に出ていて、待っている間にも声をかけられる。日本語のできるおじいさんと孫がいて、孫の女の子が「ホテル探しているの?うちもホテルやってるよ」と走り寄ってきた。「探しているんだけど“安い”ホテルを探しているんだ。」というと去り際に角を曲がるときに、「うちのホテルも安いよ!!」と叫んでいった。4歳なのにしっかりしています。向かいの宿のお兄さんとその友達らしき人物がナッツ売りのナッツを買いにやって来て話しかけられる。トルコ語やサッカーのことを聞いてみた。挨拶の「メルハバ」だけ覚える。明日土曜日、19時からサッカーの試合があるらしい。チケットも安そうだし、スタジアムも近そうだ。そうこう話をしているうちにまもなくミワが戻ってきた。ホテル経営をしている方じゃない人に、もう一人の経営するホテルに泊まればいいよ、そして朝ご飯を一緒に食べよう、サッカーも一緒に観に行こう、などなど言われるが適当に返事をしてメトロポリタンにチェックインする。部屋いっぱいに2段ベッドが3つ並んだ6人部屋のドミトリーにチェックイン。狭いけれど、明日は二人部屋に移れるとのこと。イスタンブールは寒くてすっかり冷え切ってしまった。混み合う前に先にシャワーを浴びてしまう。問題なしのホットシャワー。

どこの宿も大体提携のレストランを持っているようで、この辺りはそんな観光客向けの匂いがプンプンする。客引きをすり抜けてケバブのラップサンドとトルココーヒーを頼んでみる。大きなトルティーヤ生地に包まれたケバブは野菜たっぷりで美味しい。トルココーヒーは炒ったコーヒー豆の細かいのが混ざっていて、口の中とカップの底にどろっとしたものが残る。あれやこれや感想を話している私達の日本語を聞いて、近くの席にいたトルコ人男性が話しかけてきた。「どこから来たの?」「東京のどこですか?」「いつ来たの?」「何日くらいいるの?」「ところで、私は日本語を勉強しています。」「ところで、私はグランドバザールで働いているから、明日行った方がよい。」「ところで、、」「ところで、、」と一緒にいたスウェーデン人の女性はそっちのけで質問が止まらない。ワールドカップのときによく紹介されていたトルココーヒー占いがどんなものか、質問の止まらない男性に逆に質問してみると、コーヒー占いをやってみてくれた。まず飲み終わったコーヒーカップを逆さにひっくり返し、しばらく待つ。どろっとしたコーヒー粕の隙間に出来た割れ目を道に例えて「あなたには二つの道が見えます」「分かれ道が見えます」という感じでやるらしいけれど、これまたおしゃべりが止まらなくなってしまった。適当だったけれどトルココーヒー占いのやり方がわかったのでもう帰ろうとする私達を必死にひきとめようとする。「ちょっと待って。」と日本語で言っても待てません、帰りまーす。モロッコでは挨拶だけだったけれど、次々と日本語で質問を浴びせかけてくることに悪い予感を感じながら宿に戻る。久しぶりのドミトリーに早目に電気を消して寝る。外は大騒ぎだったけれど、この宿は静か。遊び歩いていたのか夜中に同室の子は興奮して帰ってきていた。
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