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ミワいつか
2006/04/24(Mon)


朝から雨が降っていた。朝ごはんはフナ広場を眺められるホテルの屋上のカフェで取る。生絞りオレンジジュースとコーヒーときめ細かいバゲットとチョコチップクロワッサン。柑橘系の蜂蜜もミルクっぽいバターもおいしい。けど、寒かった。まさか朝ごはん屋外だと思っていなかったので軽装できてしまった。コーヒーをおかわりしてあたたまる。
ごはんが終わって部屋に向かってカフェからしばらく歩いてからカフェのお兄さんが追いかけてきた。どうやらおかわりは有料だったらしい。あやうく飲み逃げだった。
今日は雨で観光もあんまり出来ないし、と交代で日記や写真の整理をすることにする。まずは私が部屋に残っていつかちゃんが近くのお店を覗きに出て行った。
二人の写真が一つのパソコン(缶詰の名前を取ってイザベルちゃんと命名しました)に入っているのでもうハードディスクがいっぱいだった。
しばらく書いていなかった日記を書いているうちにいつかちゃんが帰ってきた。買い物の仕方がわかったらしい。そしていろんなものをもらってきたらしい。
次はいつかちゃんが日記をやる番、の前にお金の整理やらをしていたらもう夕飯の時間だった。
なので夕飯を食べに外に出る。今日初外出。雨はまだかなり降っていた。初日にホテルのおじさんに聞いたフナ広場に面したレストラン。ドアのない1階では寒いので2階にあがりケフタタジン(肉団子のタジン)とハリラを注文する。出てきたタジンは昨日のレストランでもらったものに似ている卵とじのタジン。おいしいおいしいと食べて何気なく窓の外を見ると西の空がオレンジ色だった。雨雲がそこだけ切れていた。しばらく見とれているとちょうどその切れ間に太陽が顔を出した。雨のフナ広場がオレンジ色に染まっていた。活気付き始めた屋台の明かりと、ぬれた地面に写る広場を通る人や馬車の影。信じられないくらいのオレンジ色の世界が広がっていた。しばらく夢中で写真を撮る。このレストランで食べてよかった。2階席でよかった。ホテルのおじさんありがとう。
食欲も目も満たされて、フナ広場を少し散歩する。茶色い何かをお皿に盛って出している屋台があった。小さな袋に入っているものをお皿に出して並べている。いつかちゃんがレバーの屋台を食べたがっていた。地球の歩き方に袋の中身を細かく切って出す、みたいに書いてあったのでレバーかと思ってその屋台に挑戦することにする。私は屋台のおじさんがジンジンと言って勧めてきた飲み物をもらう。けどレバーではなかった。いつかちゃんに少しもらうとそれはあんこのような、でもモロッコ独特な味のするお菓子だった。私の頼んだジンジンは生姜の飲み物で味は強いけどまあおいしくて温まった。いつかちゃんが頼んだあんこのお菓子はいつかちゃんの苦手な味だったようで、私も半分どうぞともらったけど全部は食べれなかった。
何か口直しをしたいとまた少し広場を回る。しかし客引きがすごい。羊の脳みそを出す店からは「ノウミソノウミソ」と、魚のフライの店からは「サカナサカナ」と日本語で呼び込まれる。なぜか「アキハバラ」と言ってくる客引きが多かった。あんまり客引きがすごいので少しウンザリする。けど屋台の中からも全員が手招きしているハリラのお店が面白かったのでそこでいつかちゃんの口直しをする。ハリラを飲んでいるとなぜかお店のおじいさんに屋台の中に入って写真を撮ろう、と誘われたのでいつかちゃんにカメラを渡して撮ってもらう。他のお客さんからも人気のかわいいおじいちゃんだった。明日の食べ納めを屋台でしようと今日はハリラだけで戻る。
部屋へ戻るとベットメイキングはされていなかった。部屋を出る前にベットメイクのおばさんに今日出発なのかどうか聞かれてまだ泊まるよ、と言ったのに。タオルだけでも取り替えてもらおうとレセプションに行ったけどもう終わったと言われてしまった。明日何時に大丈夫か聞くと9時と言うので、朝タオルをもらうことにして眠りにつく。

買い物が出来るようになりました


夜中つけっぱなしだった電気に目が覚め電気を消して眠る。次に目が覚めたのは8時半だった。よく眠れたものだ。雨の音がする。洗濯をしたり、たまったデジカメを取り込んだりして遅めの朝食へ。せっかくの屋上テラスでの朝食もあいにくの雨なのでビニール屋根の下。フナ広場を眺めながら、生搾りオレンジジュースとモロッコスタイルの透明のグラスに入ったカフェオレにバターにジャムに、そしてアラビアパンでなくデニッシュパンに、いつかパリで食べたようなきめの細かいフランスパン。ベストな朝食スタイルに天気が残念。寒くてお茶を追加で頼んだら、部屋へ戻る私達をボーイさんが追いかけてきて、1杯8DHの計16DHを請求される。

雨なので日記デーにすることに。ミワを部屋に残して私はフナ広場へ繰り出してみる。フナ広場を基点に靴、金細工、民族衣装、かご、帽子、などなど製品別にさまざまなスークが立ち並んでいる。モロッコに来てからずっと買おうか迷っているスリッパ型の革靴、バブーシュ。買うならラストプライスは50DHと決めていたが値段を聞いてみると300DHと高い。他の都市ではもっと安かったよというとリアルレザーやハンドクラフトのものは高いのだと。そんなの見たらすぐわかる。「Where are you from?」など他の話にもっていかれてごまかされそうになりながらも、黄色と白が欲しいこと、余計な装飾は要らないことな探しているものを細かく伝えた。こちらが真剣に探していることがわかったのか、スタッフを走らせてストックを見に行ったり、ないとそれ以上しつこくは勧められなかった。ようやくモロッコでの買い物の仕方がわかってきた気がする。白のバブーシュがなかなか見つからなくて何軒かまわったけれども、みんなよく探してくれた。黒やなめし皮のもいいかなと思えたので、もう一度よく考えよう。

次にサフランを少し買いたくてスパイス屋を覗いて見る。次々にミックススパイスを取り出して説明をしてくれるが、サフランの値段を尋ねると、ここでも「どのくらい欲しいの?」「Good priceだから大丈夫。」といくらなのかはなかなか教えてくれない。どのくらい買うかは値段がわからないと決められないという説明をしてようやく1g=20DHということがわかり、1gがどのくらいの量なのかを今度は尋ねる。しばらくやりとりした末、私がほんの少しだけしか必要としていないことがわかったのか、「Gift for you.」とビニール袋にサフランを入れ、ライターの火で封をしてくれた。

次に覗いたのはなぜかひかれてしまう金物屋さん。金の五徳がかわいかったりする。マッチの形のチャッカマンもあって面白い。お店の人は英語ができたのでいろいろ話をしながらアラビア文字で書かれた藁半紙の伝票がかわいかったので買うことにする。高いものを買うならもちろんお金をもらうけど「present for you.」と1DHのその伝票をもらってしまった。シュクラン、魅力的な品揃えの金物屋さん!

ブーゲンビリアがきれいな園芸店数件眺めていると、生花屋もあってバラの切花が積み上げられていた。奥さんにプレゼントするのか、時々バラを一輪握っている男性を見かけることを思い出しボーっと見ていたら、フランス語しか出来ない店の主人に声をかけられる。そのうちに一輪を剪定しようとするので「買えない、買えない」とジェスチャーしたら、プレゼントだそう。なんだか今日はもらってばっかりだ。マリアージュ?と結婚しているのかとか、結婚しようとか言われたけれど、そんな冗談にもお互い爆笑で、わからないフランス語ながらにコミュニケーションが取れた気がする。

吊るされていた手袋が日よけに使えそうなので、肌着などが売っている小さなお店を覗いてみる。二人の男の子が店番していたが、商品にタオルがかかって「フィニー。」と言われてしまう。さっき通ったときはやっていたので今は休憩中かな。値段だけ教えてほしかったので、「セ・コンビアン?」とフランス語しかできない少年に尋ねても「お店はやってないって言ってるでしょ」「英語はできないんだってば」「売れないって何度言ったらわかるの」としまいに少年二人に笑われてしまう。ねばって話しているうちに英語ができる少年もやってきたりして、その手袋は40DHということがわかった。高いんだね、というと他の少年がうちには25DHであるよ、と私を連れていこうとする。集まってきた少年達が行ってしまって、彼らは友達なの?と聞くとノンという顔をしていた。すると「もう10分待って」と言われて、椅子を指される。時計を見たらあと10分で15時。15時にオーナーの休憩が終わるのだろう。少年達が興味のあったデジカメや携帯の話をしていたら、まもなく店の主のおじいさんが戻ってきた。再び値段を尋ねるとやはり40DH。安ければ買おうかなくらいだったので、10DHくらいだったら欲しかっただけなんだと交渉半分に本音を伝えると、最後にはおじいさんの判断で10DHでワッハ(OK)。一緒に写真を撮ってほっぺにキス付で。

ホテルに戻るとフロントの大きな声のおじさんにもほっぺにキスをされた。昨日のアイスクリームの約束を覚えていたようで、アイスボックスの中から苺クリームにナッツ入りチョコレートがかかったアイスを取り出してくれた。部屋に戻ってミワに買い物報告をし、18時頃楽しみにしていた夕食にでかける。雨なので、ホテルの人が進めてくれた安くて美味しいというレストランの2階へあがる。Tajine viande Hacheというスペルだったか、ひき肉のタジンらしかったので頼んでみたら、肉団子の卵とじのようなものだった。オリーブの漬物(キムチみたいな赤い香辛料ソースがかかっている)ときめの細かい美味しいアラビアパンもついてきた。ハリラは今までで一番さっぱりというか淡白だったのでテーブルにある塩とクミンらしきスパイスで味を調整する。ちょうど食事を終える頃、レストランの2階からはきれいな夕焼けが。雨上がりで市場を行き交う人の影がきらきらして、2階にいたお客さん全員で窓の外を眺めていた。市場のお店は一日の仕事を終え店じまいをし、屋台はこれから賑わいをみせる。今日はなかなかいい一日だった。

そんなきれいな夕焼けに浸りながらも、モロッコ料理も今日と明日で食べ納めとなる。まだいろんなタジンを食べたいし、にぎやかな屋台でも食べてみたい。レバーか羊の脳みそに挑戦したかったのでタジンを食べたばかりだけれど屋台をぐるりと歩く。レバーらしきところの呼び込みに足が止まる。お茶を勧められるので、何でだろう?と思いながら、八丁味噌のようなものが小皿に盛られている方を1つと「ジンジン」というお茶を1杯注文する。食べると甘い。これはレバーでも脳みそでもない。ラバトで食べた三角のお菓子のよう。歩き方にあった練り物とお茶を楽しむのもよしとあったからそれかもしれない。少し残してしまう。ジンジンはジンジャーのお茶で甘いけれど体が温まって美味しかった。口の中の味を変えたかったけれど、タジンを食べたばっかりだったので、ハリラを1杯頼む。さて、明日は何を食べようかきちんと計画しなくては!
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