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ミワいつか
2006/04/14(Fri)
フェズへ


朝ごはんに他の宿泊客がミントティを頼んでいたので私もミントティをもらう。すごく甘い不思議な味。
今日はメクネスから電車に乗って1時間のフェズへ日帰り観光。やっぱり電車は大混雑で席がなく、いつかちゃんと別々の席でフェズへ向かう。途中の車窓にまた見とれてしまった。
フェズに到着し、ツーリストインフォメーションを尋ねる。警官に尋ねると2個目の信号を左に曲がれ、と言われる。がかなり歩いても信号は1つしかなかった。近くの店に入ってツーリストインフォを聞くけど知らないらしく、ホテルを探していると思われたのかシェラトンホテルの場所を教えられた。ホテルに行けば地図があったりツーリストインフォの場所を教えてくれるかと思いせっかく教えてくれたしホテルを目指す。がホテルもすぐには見つからなかった。なんの建物か、勝手に役所のようなものかと思われる建物に入り、制服のおじさんにツーリストインフォの場所を聞く。モロッコはフランス領だったらしくフランス語は話せるけど英語が通じない人が多い。英語で聞くと英語のわかる人を呼んできてくれた。その人はメクネスでもらった案内のツーリストインフォの一覧の住所を見せたけどどこかわからないらしく、一覧のフェズのツーリストインフォの電話番号に電話をかけてくれた。が誰も出ないのでその住所を知っている人に聞き、なんと車を出してくれた。あまりにも親切にしてもらいびっくりしてしまう。送り届けてもらったツーリストインフォの前でシュクランとお礼をいい別れる。なんていい人。
ツーリストインフォでフェズの地図をもらい、他の都市の冊子もあったのでラバト・カサブランカ・メクネスの冊子をもらう。これで到着後途方に暮れなくて済む。
もらった地図に従いフェズを歩く。地図でMellahと示されている細い路地の商店街を歩く。偽者サッカーユニフォームがたくさん売っていてここでもバルサが大人気だった。
途中地元の人で賑わうスープ屋さんに入ってみた。オリーブのスープという。好奇心に任せて入って見る。ドロッとしたスープにオリーブオイルをかけて出され、塩や唐辛子の粉、なんだかわからないけど緑色の香辛料をかけて混ぜてパンにつけて食べる。とても独特な味で決して美味しいものでもなかったけど地元のおじさんに混ざってのお昼ご飯。
食事も済みまた商店街を歩いていくとBain des Princesses(お姫様たちのお風呂?)というところに出た。街の中だけど突然羊の親子が通り過ぎて行った。不思議な国。
またひたすら歩きメディナを目指す。門があったのでメディナかと思い入ると、入り口でまたこんにちはと声をかけてきた人が案内をすると着いてきた。悪い人なのかいい人なのかわからないけど、そんなこと考えず自分達で歩きたかった。ここは行き止まりだよ、とかここは僕の家だよ、beautifulとかなんとか言いながら、しばらくついてきた。そしてなんとかバイバイと別れて、別の人にここはどこなのか地図で示してもらうと、メディナではなかった。その人に教えられた通りにメディナへ向かう。
また露天の並ぶ細い道。野菜や肉などを売っていた。途中お土産やさんの並びになったりしてかなり坂を下っていった。もう道の人にこんにちはとあまりにも言われるので疲れてしまった。途中の道で箱を持った子どもが近づいてきて箱の中を見るとカイコだった。もう近づかないで、と必死にNOと言うと、笑ってまねをされた。下っていった道には観光用に紫色の標識がついていた。同じ道を帰るより別の道で帰りたいね、と青の標識の道を探していた。かなり下ってからやっと見つかった。青い標識を見たときはホント安心した。途中ミュージアムの入り口だけ入って写真をとり、帰りの電車の時間を気にしながら早足で坂を登る。標識のおかげで迷子にならずにメディナを抜けられた。早足で街も歩きなんとか17:00の電車に乗れた。これを逃すと次は21時だった。帰りもまた席はなく、別々に座って帰る。
メクネスに着き、今日は金曜日でモロッコでは金曜日にクスクスを食べるのが伝統らしいのでまたクスクスを食べることにしていた。ホテルでまた別の店を聞きそこへ向かう。とりあえずクスクスと水を注文する。帰りの電車で同じ席だった子からいつかちゃんが聞いてきたハリランも4DHというのでそれなら頼もうか、といっているとクスクスと水を頼んだからスープをサービスする、とハリランを出してくれた。なんて素敵なサービス。TVでは粗いながらもバルサVSビジャレアルが放送されていた。ゲームをみながらゆっくり夕食を食べる。またもややさしい味のクスクス。クスクスがこんなにおいしいなんて知らなかった。
満腹でバルサの試合も見たことだし、スペイン在住らしい前回のCLリーグのチケットを取るときに手伝ってもらった山本さんという人にチケットのことを聞くために電話をしてみる。もしかして余分にチケット取ってたりしないかと思ったけどそんなことはなかった。メールアドレスだけ聞く。
ネットカフェでメールをしたのだけどすごく遅いし、キーボードの配置も違うしですごく時間がかかってしまった。でも1時間5DH(=\60)と安かった。

金曜日は「クスクス曜日」。


今日はメクネスからフェズという町へ。勤めていた日比野事務所から急ぎのメールが入ってきたので昨日携帯から返信するも、vodafoneはモロッコでは受信はできても送信はできない国のようで戻ってきてしまった。公衆電話から電話をかけることにする。そんな用事もあったので、今朝は8時朝食と決めていた。7時半頃目が覚めてちょっと早起き。素朴だけれど美味しい朝食を食べて、ハサンちゃんにまたコーヒーとティー(モロッコで飲まれるという甘いミントティーだった)をついでもらいながら時間を意識して部屋へ戻る。

フェズ行きの電車に乗る前に駅の近くの公衆電話屋さんで電話をする。公衆電話屋さんには受付の人が必ずいてコインに両替をしてくれる。室内には電話ブースがいくつか並んでいて、コインを入れて自分でかけるだけの簡単なもの。携帯を使う人も多く見かけるモロッコだけれども公衆電話はいつも多くの人が利用している。20ディルハムを5ディルハムのコイン4枚に変えてもらい、コインを入れて0081と国番号からダイヤルするだけでとてもシンプルな仕組み。久しぶりに電話をした事務所に多分「表示圏外」というナンバーディスプレイが出たのか「そう(私からの電話)だと思っていましたー」という久しぶりの声を聞いただけの一瞬でまず電話が切れてしまった。日本は遠い。用を済ませて、駅で切符を買って、ホームへ向かう。駅には今日も人がごった返している。少し遅れた気がするけれどほぼ定刻通りに来た列車は乗り降りするときが一番大変!降りる人が明らかにまだいるのに、どんどん乗り込もうとするので、各車両の入り口は押し合い圧し合いする。今日も電車は混んでいて、向かい合わせに4人×4人ずつ座るオレンジ色のボックスシートに空きがない。ミワと別々に座ることにした。私が座った隣は赤ちゃんを抱いて頭に布を巻いたお母さんで、赤ちゃんが私の腕時計ピンクや青色に興味を示して触ってくる。「フランセ?」「エスパニョール?」「アラビック?」と聞かれるお決まりのパターンの最後に聞かれるア・リトル・イングリッシュでお母さんと少し話す。赤ちゃんと遊びながら車窓から見えるのが今日は赤色に黄色の花でこれまたきれいだなぁ。こんな景色は見たことがない。まんまるお目々の赤ちゃんを抱っこさせてもらっている間、お母さんがこっそり後ろを向いて頭に巻いた布を直していた。

駅を降りて帰りの時刻表をもらうところまではよかったが、フェズのインフォメーションの場所がわからない。わかりそうなおまわりさんのような格好をしている人に尋ねても、「ノーイングリュッシュ。」となったりする。それでも話かけると「どこから来たの?」と話はすぐに脱線するけれど、英語のわかる人を引っ張ってきてくれることが多い。ただし、私達と同じネイティブではないので、このときも確かに信号2つ目を左と言われた気がするのに、信号にぶつかる前にツーリストインフォメーションを示すらしき矢印を発見した。教えてもらった通りに向かうとやはりない。人に尋ねるとこの先にシェラトンがあるからそこで聞けばという。しかしない。公っぽい機関で尋ねたら、しばらくの間待ったあと、「車に乗って。」となんとその人が車でツーリストインフォメーションまで送ってくれる。

メディナやモスクなどまでは歩いていけるよう。インフォメーションでもらった地図を片手にさっそく出発。今までで一番強い日差しを受けながら歩く。ここフェズは駅を降りたときからメクネスより大きなだいうことがわかった。道も広いし、建物と建物の間も遠い。スークを歩いていると小さな食事処があった。お茶碗に入っている緑色のスープのようなものとアラビアパンを食べていて地元の人で賑わっている。オリーブのスープだということがわかったので、トライしてみることにする。ポタージュスープとカレーの間くらいにドロッとしたスープにスプーンでオリーブオイルがまわしかけられて出される。テーブルの上には塩や唐辛子の粉、緑色の香辛料が山盛りに置いてあって、他のお客さんと同じようにそれらを少しずつ入れて食べてみる。オリーブの味がすごく強くもなく独特な味。塩や香辛料でさらに味を整えたら初めての味にも慣れてきた。二人で一つ、パンもついてきて4ディルハム(=約60円)。

スークを歩いていると本当によく声をかけられる。「Welcome to Morocco!」「Where are you from?」「ジャッキーシェン!」「ジャパニーズ?」」「チャイニーズ?」「コンニチハ、サヨナラ。」「アリガト。」「オオサカ?」「ヤマモト。」「ミテルダケ。」みなさんご自慢の日本語を披露してくれる。早稲田大学に通っていたというモロッコ人がTSUTAYAのカードを持っていると見せてきた。写真を見せたいから1分ちょうだい!としつこく言われるが断る。子どもたちは小さなボールでサッカーをしていて、カメラを見つけると撮って撮って!と近寄ってくる。挨拶を返すと満足そうにする話したいだけの人も多いけれど、しつこい客引きもいる。子どもたちに紛れながらまた話しかけてきた人がしばらく着いてくるので、半分無視しながら歩いているうちに、行き止まりになったりして迷ってしまった。ここは僕の家だからご飯食べていけば?と言われたり、いつの間にかスークもなくなってしまったので、にぎやかな通りを探してひたすら歩く。迷路のようなと形容されるフェズのメディナに入る前に迷い込んでしまった。なんとかメディナに入ると、所々に地図があったり、色分けされた看板があって今は何色の道を歩いているかを示してくれている。細い道にスークが建ち並び、西欧の観光客が目立つ。目指した青い道に出るまでにかなり坂を下ったので、今度は上り。モスクの写真を撮ったりしながら帰りの17時の電車を目指して迷路の町を後にする。かなりの距離を歩いたのと、日差しと、何と言っても今日は挨拶返し疲れ。たまに無視などしてしまうと「冷たいね。挨拶くらいしたっていいでしょ。」などと本気で言われてしまうから難しい。そんなことを話していたら、遠く背後から「どこから来たの?東京!?埼玉じゃないんですか?」と言われる始末。

帰りの電車も混み混みでみわと別々に座る。部屋の仕切りはない2人×2人の向かい合わせの車両。デジカメの写真をチェックしていたら隣の女性がのぞきこんできたので、今日食べたオリーブのスープの名前を尋ねてみる。しかしアラビア語しか話さないので、うまく聞けない。向かいに座っていた男の子が英語が少しできたので通訳してビサーラだということを教えてもらう。さらに「美味しい」は「プサハッ」だということをようやく教えてもらった。クスクスは家庭では金曜日に食べる風習があるが今日は時間がなくて食べて来なかったとか、ハリラというスープがトラディショナルフードだとか、いろいろと教えてもらった男の子にメールをすることを約束して席を立つ。メクネスが近づいたのでミワが座っている方の車両へ向かう。メクネスは2つ駅があるみたい。行きは赤ん坊と戯れていて気がつかなかったので、一人だったらうっかり降りていたかも。乗り込もうとする人たちに負けないようにしながら電車を降りる。

ホテルに一度戻って安いお店を教えてもらう。今日は金曜日。モロッコでは金曜日にクスクスを食べる風習があるらしいので、クスクスを目当てに行ってみると入り口のメニューで35ディルハムとある。2階に上がると砂嵐のテレビでバルサのリーグ戦がやっていた。今日も町中でサッカーをやっている子はたくさんいたし、バルサTシャツを着ているミワを見てはバルサ!と言っていたし、モロッコ人はスペインサッカーが好きみたい。電車の青年が教えてくれたハリランというスープを店員さんに尋ねてみたが、とりあえず量をチェックしないとまたお腹が大変なことになってしまうので、クスクスだけを注文。パンとお通しで出たオリーブを食べながらサッカーを見ていると、スープが運ばれてきた。注文していないのに?と思ったら、さっき尋ねたハリランをサービスで持ってきてくれたのだ。ひよこ豆やら1cmくらいのパスタやいろいろ入った赤いスープはパクチーが効いていてモロッコ版ミネストローネといったところ。とても美味しい。クスクスはこの間より汁は少なめだけれど同じようにズッキーニやニンジンの野菜の塊は大きくてやさしい味が体にしみわたる。バルサはロニーは出ていないし静かにバルサを応援しつつ、すっかり満腹。モロッコのネットカフェの相場が1時間6ディルハムと格安なので(10時間50ディルハムなどと書いてある)、メールをチェックに行ってみる。ノートブックをつなげることはできず、無線LANもないみたい。日本語が打てないしMの位置やAのキーボードの位置が異なったりする。アンダーバーやアットマークがどうやったら出るかにしばらく奮闘しながらメールを打つ。遅い回線であまりはかどらず、メールチェックだけそして結局夜遅くホテルに戻る。明日はモロッコの首都ラバトに移動する。
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