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ミワいつか
2006/04/12(Wed)
モロッコ上陸!


朝セビリアで下ろされた。降りてみると4年前に来たバスターミナルであることを思い出す。どこに行ったのかは思い出せなかったけど入って右側のカウンターに行ったなと思ってそのカウンターへ行くと、フエンヒローラ行きの時刻表があった。そういえばここから白い村のミハスへ行き、マラガでバスがなくなって戻れなくて一泊したんだっけ。
アルヘシラス行きバスはなかなか来なかった。1時間ぐらいまってやっとバスに乗り込み途中白い街を抜けてアルヘシラスへ向かう。
アルヘシラスのフェリー乗り場もいくつかのカウンターがあってどれも同じフェリーだろうし、1ユーロぐらい値段の表示は違ったけどどこも同じだって言うし、選びづらい。適当なカウンターに入りチケットを購入。船に乗り込む。船の中でパスポートコントロールがあった。
1時間ほど乗ると遠くにモロッコらしい、塔とぎっしりと寄り沿った町並みが見えた。
タンジールに到着。モロッコの情報を不思議なくらい何ももち合わせていなかった私達港から街へどうでればいいのかもわからなかったけど、とりあえず移動のためのお金を作るために両替所で両替。アルヘシラスのフェリー会社の窓口でも両替が出来て、そのときは\100=5.1DH(ディルハム)と言われたのだけど、タンジールの両替所では7.49DHだった。そんなに違うなんて。フェリー会社で1000円札で両替しようと思ったら受け付けてもらえなかったのだけど、受け付けてもらえなくてよかった。
タクシーの客引きは結構いたのだけどバスとかで安く行きたかったのでバス乗り場を探して歩く。船着場の近くのcafeにいた家族が私達のことを見ていた。どうやら助けてくれそうだったので、市街までの交通手段を聞く。タンジールには特に滞在せずにフェズへ向かおうと直前に決めた。市街へ出るためには歩いても行けるけど電車の駅は歩くには遠いらしい。おばさんがタクシーを捕まえてあげる、とタクシーが待つところまで連れて行ってくれた。そして5ユーロと吹っかけてきたタクシー代を3ユーロにしてくれたらしい。払いすぎちゃダメよと注意してくれて駅まで向かう。3ユーロか30DHかと言われたので30DHの方が多少お得だったのでDHで払う。30DHちょうどはなかったので29DHで許してもらう。
駅でフェズに行く電車を調べる。フェズの手前がメクネスらしかった。メクネスもコースに入れていたのでまずメクネスに向かうことにする。駅の売店で隣で食べている夫婦に助けてもらいながらラップサンドと生絞りオレンジジュースとポテトを食べる。おいしかった。その他カウンターに並んでいるひき肉のピザとかサンドとか、食べ物はおいしそう。食べているとおじさんが声をかけてきた。日本人の友達がいるという。カツオだといって示した写真は日本人観光客を撮っただけのように見えた。弟が旅行会社をやっていて明日マラケシュを発って砂漠を通りフェズ・メクネスへ行くツアーがあるという。もうメクネス行きの切符を買ってもう改札も通ったというのに、もうすぐその電車の出発時間だというのに、切符をかえてメクネスに来いと言う。あやしい。それにマラケシュ発の飛行機を取っているので最後マラケシュじゃないと意味がないのに。最後は少しキレ気味に、今日はメクネスへ行くんだと強く言うと誘うのは諦めたようだった。
14:00発の電車に乗る。車窓にはなだらかな緑の丘が見える。花が咲いていた。ホントに今すごくいい季節を旅していると思う。花が咲く野に家畜を放ち家畜棒で家畜を追う人、家畜を見るでもなく昼寝をしている人、ロバに洗濯物を積んで皆が集う井戸端へ向かう人、農作業の手を止めて電車を眺める人、川辺で遊ぶ子ども達。いろんな人が見えた。モロッコと聞いて塔や街や砂漠はイメージしていたのだけど、緑の田舎の風景は想像していなくて予想外に穏やかな景色にモロッコへの期待が高まる。
途中乗り換えてメクネスの駅に着いた。乗り換えの時も降りるときもすごい降り口は大混雑で、後ろからは押されるし、降りきる前に乗ってこようとするし、乗客は口々に何か言っているし、これがモロッコかとカルチャーショックを受ける。
メクネスを降りてなんとなしに歩くとすぐにあやしいおじさんがメクネスにはHOTEL MAJESTICという素敵な宿があるよ、と言っていたその宿があった。とりあえず覗いて値段を聞いてそのまま宿を決めてしまった。久々に朝ごはんつきの宿。
天井の広い素敵な宿だった。ホテルのおじさんにモロッコ料理の食べれるところを聞く。モロッコ料理が何なのかもわからない。クスクスとTAJINEが食べられるレストランを教えてもらいそこに行く。Gambrinus。となりは同じ名前のcafeで賑わっていた。レストランには誰もいなかったけど入ってクスクスとタジンを頼む。単品だと50DH、前菜とデザートがついているセットメニューが70DHだったのでセットメニューを頼む。イスラム教の国、ビールを一応聞いてみたけどやっぱりなかった。ジュースで乾杯をし料理を待つ。出てきた料理はどちらも野菜がたくさんのやさしい味。クスクスはおおきな塊のにんじんやらズッキーニやらのスープをたっぷりかけていただく。タジンは陶器のお皿で蒸された肉の上にインゲンやにんじんや豆がたっぷり乗っている。モロッコ料理を肉の料理かと思っていたので意外な味に喜ぶ。
が、量がすごかった。絶対に1人前ではないくらいの大量のクスクスとスープ。美味しかったのだけどクスクスは半分ぐらい残してしまった。そして二つ星のレストランで、サービス料も取られてしまった。
満腹になって宿にもどって、少し寝てから日記とか洗濯とかしようと、多分できないだろうなと思いながら着替えもせず横になる。

ジブラルタル海峡を渡tteモロッコ入り


早朝、バスを降ろされる。eurolinesに乗っているとサービスエリアのようなところで降ろされたり、バスの乗り換えで突然降ろされたりすることがある。せめてチケットを買うときや乗り込むときにその説明があるといいのだけれど、今回もみんながバスを降りだしたので、キョロキョロして周りの人に尋ねたりして、しまいに運転手さんに降りろと言われて一番最後に降りるパターン。アンダルシア地方で最も大きな町、セビリアに到着したようだ。今まで乗っていたバスが行ってしまうとがらんとしたバスターミナルで、乗り換えるバスがいつ頃くるかもわからず待つことに。とても寒くてバスの中で膝にかけるために出したダウンを着た。ヨーロッパの若者の団体もみんな寝袋を出して着ていた。寒さに耐えられなくなって待合室のようなところに移動するとそのうちカウンターに若者たちが並び出した。再びチェックインをするみたい。レシートのようなチケットをもらうと7時15分発とある。時差があるので1時間時計を進める。やっと来たバスに乗り込むとき、レシートのようなチケットを谷折りにして真ん中をピリっと破った。10時20分頃アルヘシラス到着。

ここからフェリーでジブラルタル海峡を渡りモロッコの北のタンジールへ向かう。チケットは複数の会社によって売られていた。だいたい32ユーロでどこで買っても同じフェリーに乗り込むことになるのだけれど、微妙に値段が違う。高速船だといくらかわからないけれどもっと高いようだ。11時発のフェリーの中でパスポートコントロール。チェックのシャツというラフな格好の警察官が隅の方に机を置いていて、列がすいた頃を見計らって持ってそこへ並ぶ。「いつか、いつか、いつか。」と項目をチェックする度に名前を呼ばれた。

タンジールに到着。タクシーと両替所の客引きがたくさん待っていた。二人で1万円だけ両替する。モロッコの地球の歩き方はコピーすら持っていなかったし、情報という情報を何も持っていなかった。さて、どこへ向かって行ってよいのやら、タクシーの客引きを断りながら、cafeにいたおばさんと目が合ったので尋ねてみる。親切なおばさんはタクシー乗り場まで一緒に行って運転手さんと交渉してくれた。50ディルハムと言われたところを30に交渉してくれて、さらにはおつりがくるように渡すととられてしまうといけないので、ちょうど渡すのよ、というアドバイスまで。3ユーロか30ディルハム払えばいいとのこと、30ディルハム払う方がちょっと安いので、ディルハムで払うことにする。小銭で29ディルハムしかなかったが、それでOKだった。埃っぽい街中を走る。バスが一緒だった若者がバックパックを背負って歩いていたけれど、駅まで歩くには遠かった。タクシーから市場が見えた。

TANGER VILLE駅に到着。電車の切符をどこまで買うかも迷う。フェズかメクネスまでの予定だけれどどちらがいいのだろうか、とりあえず手前のメクネスまで買って向かうことにする。出発まで時間があるので駅の中を視察する。ケバブラップサンド(ファラフェルのような断面!)と生絞りオレンジジュースを頼む。小さなピザやらひき肉をはさんだものも売っていて、到着してからの食べ物が楽しみである。食べていたらお兄さんおじさんが声をかけてきた。やたら笑顔で、見せたい写真があるからとリュックから写真を出したり、兄弟が旅行会社をやっていて明日砂漠のツアーに行く予定だから切符を変更して一緒にマラケシュに行こう、と言ってくる。怪しかったがしつこくて、14時発の電車に乗り込むところまでは一緒。2等車は4人×4人の向かい合わせの8人掛けのブースに区切られていた。やたらな笑顔で話すお兄さんおじさんは向かいに座った私達が口を閉ざしていると、途中で「友達がいるから。」と荷物を持って行ってしまった。やっぱりあやしかったんだ。

電車からの風景は想像していた埃っぽい茶色いイメージではなかった。小さな起伏をもつ緑の丘がいくつもいくつも続いていて、黄色い花が車窓を一面黄色に変えるとと思わず声をあげてしまう。同室のモロッコ人の男性たちがその度にこちらを見る。まだ見たことがないモンゴルの夏の風景を縮めたらきっとこんな風かもしれないと思う色鮮やかで豊かな景色。所々に家が建っていたり、羊やロバなどの家畜がいたり、電車を見ている人がいたり、いろいろな風景が存在する。民族衣装を着たり、女性は頭に布を巻いている人が多く、予想外の景色が広がりながらもモロッコに到着したんだという実感が涌いてきた。GARE DE SIDI KACEM駅で乗り換え。チケットや電車の行き先だけ見たときには乗り換えが必要なようには思えなったけれど、あやしかったお兄さんおじさんも17時頃に乗り換えと言っていたし、車掌さんの検札のときにも言われた。乗り換え駅では同じブースだった男性が降りてからも助けてくれた。しばらくしてメクネスに到着。降り口はみんな何かを言っていて騒がしい上に、まだ降りていないのに、乗り込もうとしてくる人たちがいて大混乱!「降りまーす!」と言っているのに!!なんとか飛び降りて(ドアが高いところにある)人ごみを掻き分けて少し歩くと、あやしいお兄さんおじさんも言っていたMAJESTIC HOTELの看板があった。広いわけではないけれど、かわらしい雰囲気と何よりレセプションの人の感じがいいので、部屋も見ずに即決してしまった。朝食もあって一泊210ディルハム。荷物を置いて、ホテルで夕飯の美味しいところとモロッコ料理は何かを聞く。クスクスだって!そうか、クスクスはモロッコでしたか。タジンというのも伝統料理らしい。

町中にはオープンカフェがいくつもあって男性ばかりがお茶をしているちょっと異様な光景があった。グラスには紅茶かコーヒーのみで誰も食事をとっていない。イスラム教の国なのでお酒を飲む人も一人もいない。私達が珍しいようでみんな見てくる。RESTAURANT GAMBRINUS。クスクスは単品でもよかったが、コースメニューもさほど値段が変わらなかったのでコースにしてみる。前菜に卵料理(シンプルな目玉焼きかシンプルなオムレツ)。クスクスにはゴロゴロと大きな塊野菜の入ったスープがかけられ、とてもやさしい味。これが本場のクスクスというものなのね。タジンという土鍋のような土器に入ってくる温野菜とお肉。これもとても柔らかく煮込まれていて美味しい。とても一人分と思えない量で、二人で一つでよかったのかもしれない。デザートまでまたまた食べすぎ!すっかり苦しくなって宿へ戻る。
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