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ミワいつか
2006/04/07(Fri)
トレドリベンジ


到着時間間際に車掌さんが切符を返しに来て起きた。眠るしかなかったし意外とよく寝たかも。
バスターミナルで次のバスを探してウロウロするのが怖くて電車にしたのだけど、電車降りてからどうすればいいのか少しウロウロした。それでも駅は人が多くて安心感があった。切符売り場&インフォメーションはかなり混んでいた。トレド行きの切符を買い、到着した駅はマドリッドチャマルティン駅だったのでトレド行きの電車のあるマドリッドアトーチャ駅へローカル線に乗り移動する。着いた駅はアトーチャ駅の中でもアトーチャセルカニアス駅。トレド行きはプエルタデアトーチャ駅なので今度は徒歩でまた移動。外に出る、というのでドキドキしていたけど駅構内のすぐ横にプエルタデアトーチャ駅があった。セルカニアス駅が上野駅でアトーチャ駅が東京駅、プエルタデアトーチャ駅が新幹線の駅、みたいな感じ。
すごくきれいな列車であっという間にトレドに到着した。
地球の歩き方には駅から市街地まで歩くことを勧めていたが、さすがにバックパックを背負って20分の道のりはつらい。バスで行くことにする。駅をおりて左の方にバス停が見えたので歩いていくとちょうどバスが来たので、すこし走ったけど直前にバスは発車してしまった。通りすがりのお姉さんにバス停は向こうのほうよ、みたいなことを言われたのでそこまで歩いてみる。そしたらさっき行ってしまったバスがまだいて、少し走ったけどやっぱりまた直前にバスは発車してしまった。割とすぐきた次のバスに乗り、終点のソコドベール広場で降りる。すぐのところにインフォメーションがあり、安いホテルを聞き、近くのペンションに空いているか聞きに行く。英語が通じないなりに紙に書いて説明してくれたりして、とても感じのいいおばさんとおじさんだった。ホテルもきれいで、誰かの家に来ているみたいなこぢんまりとしたペンションだった。見せてもらった部屋はダブルで部屋にトイレとシャワーがついているて27ユーロ。24ユーロの部屋も12時になったら空くよ、というのでインフォメーションからの近さと感じのよさにここに宿をとることに決めた。
部屋が空くまで荷物を置かせてもらい、トレドの街へ繰り出す。前回来たとき楽しみにしていたのに来られなかったトレド。エズのようにお土産屋さんの様な街だったらどうしようという不安もあったのだけど、普通の生活のある古くて素敵な街だったので安心。
途中の賑わってるカウンターのお店でアンチョビとトマトのバゲットサンドと他のお客さんに倣ってワインとでブランチ。となりの人が飲んでいる牛乳もおいしそうだったので頼む。甘くて美味しい牛乳だった。
トレドの街は丘の上に路地が入り組んでいて、なんとなくの方向で行くと思っていたところと違うところに出てたりする。それでもまずは当てもなく気の向くまま街を歩いてみた。とバス通りに出たのでアルカサルを目指してみる。地球の歩き方に2007年まで改修工事、とあるように壁を崩したりして大規模な改修を行っていた。半分は完成しているのかきれいな建物だった。中に図書館があるようだったが、こっそりはいったら入り口で受付のお兄さんに「閉まっているよ」と言われてしまい断念。
次にまたなんとなく路地に迷い込みながらカテドラルを目指す。地球の歩き方にある通り向かいのお土産屋さんでチケットを買う。歩き方には4.59ユーロとあったが6ユーロに値上がりしていた。カテドラルには入らず街をブラブラする、といういつかちゃんと1時間半後の1:30に待ち合わせをし、中に入る。
セビリアのカテドラルに次ぐ大きさというとおり大きなカテドラルだった。写真がダメらしかったが気付かず写真を撮っていると「NoPhoto!」と怒られた。その後も何人も怒られていた。聖歌隊席や祭壇や周りの絵やら彫刻やらをぐるりと周り、展示室を見て周る。歴代のスペインカトリック司教の肖像や、司教の服が展示されている部屋、トレドの画家、グレコやその他いろんな人の絵が展示されている部屋などがあった。絵の部屋の天井画は下から見上げた状態で描かれていて、天の世界を覗いているような、空への広がりの感じる絵だった。
いつかちゃんと落ち合い、またなんとなくサンマルティン橋を目指し街を歩く。時々川を臨む高台に出る。対岸の岩がちな赤茶色の丘やオリーブ色の木々が目に優しい。すごく穏やかな街。
橋に到着し、対岸まで渡る。橋からはツバメがたくさん飛んでいるのが見えた。
橋から宿へ戻る途中メニューを見ていたらお客さんとして食事中のおばさん(またはおねえさん)が「ヘルプが必要だったら言ってね」と英語で声をかけてくれた。おいしいか聞くとおいしいという。少し話をしてから店を後にする。少し早めの夕飯にしてもいいかもね、と2000年に建てられたらしい現代的なエスカレーターを下って下にあるインフォメーションでよく見かけるキリストのポスターについて聞いてからまた登って、さっきのお店へ向かう。どうやら来週にお祭りのポスターらしい。
さっきのおばさんはいなかった。お店のちびっこ達と遊んでから、中を覗くとまた別のおばさんが英語でヘルプをしてくれた。サラダとビーフと飲み物で7ユーロという(実際は8ユーロだったけど)。飲み物にビールを注文し外のテーブルに着く。時間は5:30だけどまだ日は高く、日差しが強い。ポテトサラダには魚やにんにく、ラッキョウのようなものまで入っていてお皿にもりもりでおいしかった。お肉も塩が香ばしく大満足だった。食後に出されたコーヒーを飲みながら、インフォメーションで聞いたお祭りについてもう一度聞いてみるとおばさんが電話をかけたりして、インフォメーションで聞くといいよ、と教えてくれた。インフォメーションを目指してまた路地の中に迷い込む。おばさんも、トレドの町は路地でわかりにくいからインフォメーションまで人に聞きながら行くといいといわれたけどやっぱり違うところにでてしまい、インフォメーションの閉まるギリギリ(というか閉まっていたけど)にインフォメーションに到着し、お祭りについて聞く。来週の14日がイベントがあるらしい。そういえば地球の歩き方にも14日は聖金曜日という祝日とあった。明日はミサがあるくらい。ニアミス。もし明日何かイベントがあったらもう一泊しようと思っていたけど、予定通りマドリッドへ向かうことにし宿へ戻る。
12時の鐘の前後に太鼓の音がしばらく鳴り響いていた。音楽もなりだした。もしかして今夜から聖金曜日のイベントの何かをやっていたのかも、と思ったけどさすがに12時を過ぎて出かける気にはならず部屋から気になりながら聞いていた。パンフレットにあった白い覆面三角帽を被った集団がこんな夜中に太鼓をならしながら歩いていたら怖いかも。
のんびりとトレド。


8時。ほぼ時間通りにマドリッドに到着。着いてすぐ駅の窓口でトレドまでの往復チケットを買う(8.30ユーロ)。到着したのはMADRID CHAMARTIN駅で、トレド行きの電車はMADORID ATOCHA駅発なのでまた15分程電車に乗る。料金は1.10ユーロで東京駅から上野へ移動するようなものだろうか。さらにアトーチャ駅は二つターミナルがあって、駅員さんに聞きながら探すと、手荷物チェックもある立派な改札を抜けてホームへ出た。チケットは安かったけれど特急列車だったようで、30分ほどでトレドに着いてしまう。きれいな電車の窓からは一面緑と黄色の草花と雲間から青空も見える。

ほどなく終着駅トレドに到着。石造り、ステンドグラスの小さな素敵な駅。中心地へは荷物があるので、駅を出て右手前方のバス停からバスで向かうことにした。電車を降りて感じた雨粒が、バスを降りると傘をさしたいくらいになっていた。インフォメーションへ駆けこんで、まずは宿探し。トレドに1件しかないユースホステルは古城を改装したもので人気の為半月くらい前に予約したほうがいいと地球の歩き方に書いてあるが、昨日電話したらその通り満室だった。しかしユースも一泊10ユーロくらいで安かったけれど、案内してもらったすぐ近くのホテルも二人で一泊24か27ユーロだった。シャワーが部屋にない24ユーロの部屋にした。ホテルに荷物を置いて、インフォメーションとホテルの間でみかけたカウンターの小さなお店でブランチにする。ハモンセラーノサンドかトルティージャサンドかチョリソーサンドか迷ったあげく、トルティージャ(スペイン風オムレツ)サンドにする。2カットも挟まっていて、バゲッドにバターを塗るわけでも、ケチャップなどのソースをかけるわけでもないけれどじゃがいもと卵の甘さだけで美味しい!コーヒーも頼んで合計2.5ユーロ。奥さんが担当していた揚げなすのようなプレートがよく出ていて美味しそう。夫婦で経営している小さなお店にひっきりなしにお客さんが入る。第二のジェノバのBRERAになりそうな予感!

三方を川に囲まれ中世の町並みを残している小さな町トレド。エル・グレコが魅了された町。ガイドブックをいくら読んでもわからないトレドの雰囲気は、さほど観光地化されたものでなく日常生活も共存していることが、狭くて坂の多い曲がりくねった道を少し歩いてすぐにわかった。お土産屋さんも多いけれど、日常もある町。ミワがカテドラルに入っている間、私は町をプラプラとする。街角のスペースで映像作品とインスタレーション作品の展示があった。すぐ向かいの建物も入り口が布になっていたので、こちらも作品かと思って開けたら、お祈りをしていた。静かな感じのいい教会だった。教会を出て、また町を歩く。至るところにナイフ屋がある。細い柄のものがかわいくて、いろいろ見て回る。どの刃にも“TOREDO”と刻まれていて、包丁もあった。みわと合流した頃には雨も止んで晴れ間も見えてきた。アルカンタラ橋やら、現代建築のような5段くらい続くエスカレーターなどに行ったりしながらゆっくりとした歩みでトレドの道を歩く。途中メニューを覗き込んだ小さなお店で声をかけてくれた女性が食事をしていたお店へ行って、昼間っからビール&早目の夕食をとることにする。ヨーロッパは日が沈むのが遅くて20時くらいまでは明るいので、いつも夕食も遅めになってしまうが、今日は17時からビールも飲んじゃう。トレドではゆっくりしようと決めていたし、それに、前菜にお肉にビールにコーヒーのセットで8ユーロというのですもの(1.5リットルのミネラルウォーターまでくれた)。前菜の大盛りのポテトサラダにはオリーブやにんにくやパプリカなどいろいろな野菜が入っていて楽しく美味しい。この旅のヒットメニューにエントリーされそうだ。お店の入り口の子どもたちが大はしゃぎで私のデジカメで撮りまくる。奥にお父さんお母さんもいて、写真をメールで送ることを約束した。テラスでゆっくり食事をしながら、いろんなところで見かけたトレドの伝統らしいクリスチャンの行事が気になっていたので、お店のお客さんの女性に聞いてみた。キリストや白装束の行進の写真の様子が少し薄気味悪いくらいに独特だった。この週末にやるのであれば是非見て見たい。詳細はわからないけれど、カテドラルの側のインフォメーションが19時までやっているから行ってみればと教えてくれた。タバコをふかしたり足を組んだりするのがはまっている女性だったけれど、メニューの説明やトイレの場所やしまいにはインフォメーションにも電話をかけてくれて、私が面倒見てあげるわよ、とでもいわんばかりの親切さ。派手な外見とのギャップがあるだけにかっこよさが増す。このお店に入ることを決定づけたさっき食事をしていた女性も英語?スペイン語?困ったことあるんだったら手伝うよ!と親切だった。インフォメーションが閉まるぎりぎりに行事のことだけ尋ねに行くとメインの行進は来週開催とのことだった。数日ならトレドに滞在してもよかったけれど、あきらめるより仕方がない。

まだ青空の19時すぎ、今日は早めにホテルに戻ることにする。部屋はダブルベッッド。トレドは水不足なのでシャワーの水は大切にとの説明をうけてから、順番にシャワーを浴びて日記をやることにする。今日も日差しをたくさん浴びたので、やや顔の火照りを感じる。焼けやすい私は毎日少しずつ色が濃くなっていくのがわかる。ミワは焼けても赤くなるだけだから、この旅が終わる頃にオセロになっているのかも。
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