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ミワいつか
2006/04/01(Sat)
カシス&クラシコ!


今日も朝起きてそのまま朝食に行きゆっくり準備をしてから観光へ出かけた。最寄のメトロの駅の近くにコルビジェ建築があるということでバスを乗り継ぎユニテへ向かう。バスからそれらしき建物を発見しバスを降りる。
ロンシャンやらサヴォア邸で見られたような明るい白ではなかったものの少し汚れた白に各部屋のベランダの内側の原色の色たち(それも鮮やかとは言いがたいけど)がかわいいらしい。そして庭の木々と芝の上に咲いている小さな花たちがかわいいらしい。中を少し覗く。集合住宅なのだけど3階がホテルになっている。レストラン(コルビジェ設計ではないらしい)のテラスで朝食なんか食べたら気持ちいいだろうな。外で写真を撮っていると犬の散歩をしているおばさんに「日本人?カメラとか気をつけてね、スリがいるから」と注意してくれた。マルセイユへ来て2回目。昨日はパソコンを注意されたし。またドキドキしてきた。気を引き締めて行こう。
マルセイユの交通はバスもメトロも一つのチケットで乗れる。地球の歩き方に『60分以内なら同一方向に限り何度でも乗り継ぎ可』という記述があり、同一方向じゃないけど戻りのバスも同じチケットで乗れた。
駅でチケットを買っているうちに12:15の電車は行ってしまい次の12:50でカシスに向かう。なんの情報もないままカシスに来た。駅に地図はあったがもらえないらしい。バスで町の中心まで行くように言われて、歩けないか聞くと歩けるけど3kmの道のりという。それでも散歩がてら歩く。
なんでもない普通の道。家があったりブドウ畑があったり。その普通な感じが素敵。白い土の道。花であふれる道。若芽の芽吹く並木道をゆっくりゆっくり歩く。
しばらく歩くと町の中心に出た。カシスにはカシスリキュールの飲み物やカシスの果物を使ったスウィーツがあるに違いないと見る店全て覗いてみるもののそれらしいメニューはない。あるとしてもカシスワインぐらい。お店を覗いて歩くうちに港に出た。港にはオープンテラスのお店が軒を連ねていた。どれもおいしそうで迷いながら覗く。と、氷の上に牡蠣やいろんな貝やかにをのっけて食べている人たちがいた。それに釣られるようにお店に入りあれは何か、と聞くとバラでたのんでお皿に盛ってくれるらしい。パリから生牡蠣を見かけていてでも食べていなくてすごく食べたかった。ムール貝も食べたかった。というわけで他に選択肢なんかないみたいに席に着き、牡蠣とムール貝とウニとカシスワインのロゼを注文する。
お皿に盛り盛りになった貝達。念願の生の貝達。レモンを絞っていただく。おいしくてうれしくてとろけてしまいそうだった。ウニの身は小さくてそれが残念だったのだけど念願の生牡蠣に初生ムール貝。どれもすごく幸せだった。
バゲットをお替わりし満腹になったところでカシスの港をプラプラする。灯台と海を眺め観光案内所に行き、カシスのフルーツはないか聞くと、カシスの村の名前とフルーツのカシスにはなんの関係もないのだという。ついでにどれがミモザかはっきりしていなかったのでミモザのことを聞くと、大きな木の黄色い花でいいにおいだけどピークは2月よと教えてくれた。それでも時々みかけいてこれがミモザっぽいね、と言っていたのがそれっぽかった。
海はまだ寒いのに子どもが水着になっていた。船も出ていて崖の間のビーチ(絵葉書でみたけどすごいよさそう!)に行くようだった。ガイドブックに載っていた訳でもなく訪ねたカシス。町の中心は程よく賑わっているし、町への道は静かで気持ちがよいし、とても素敵な場所だった。帰りもまたプラプラと3kmの道のりを歩く。
駅に近づくとあと少しのところで18:42の電車が行ってしまった後だった。それでも確か本数があったはず、と特に急がず見送り、ホームで待っていた。次の電車の案内が電光掲示板に出ていてしばらく行ってしまった電車の時間が表示されていたが表示が変わるとなんと20:02だった。19:35の電車は土日祝はないようだ。駅前にcafeがあったのでそこで時間を潰すことにする。が店に入るとちょうど7時で、もう店はおしまいだよ、といわれる。次の電車の時間を聞くとやっぱり20:02だった。そしてお店のおじさんがじゃああと30分だけいいよ、とコーヒーを淹れてくれた。おおきな犬が2匹いるカシスの駅前のcafe。今日は少し寒くて1時間以上外にいるのは耐えられなかった。ほんとに助かった。19:30は少し過ぎてからそろそろ閉めるよ、と言われて店を出た。店にテレビの雑誌があって覗くとクラシコの時間が出ている。サッカーを放映しているPubはおとといユースの側に見つけていたのだけど、放映されるか時間などは確認はしていなかった。CANAL+で20:45〜放映されると載っていた。キックオフには間に合いそうもないけど観れるかも。
電車に載りメトロに乗りバスに載り、海沿いの店に到着すると、フランスリーグのマルセイユの試合をやっていた。ここはマルセイユ、当然よね。バルサが観たいなんて言っても無理だよね。ユースのテレビで観れることを期待しユースに戻る。CANAL+SPORTで放映されていたのだけど有料チャンネルなのかユースでは見れないと言う。カンプノウで観たかったのをTVで観れるならと諦めた。TVでも観れないなんて!こんな近くにいるのに!なかなか諦めがつかなくて、もしかしたらマルセイユ戦が終わったら放送されるかも、と海沿いの店にもどって聞いてみることにする。いつかちゃんは寒気がするというので一人で、怖いので走っていく。Pubっぽい店とレストランっぽい店があって近くて落ち着いているレストランの方でマルセイユのゲームの後クラシコを放送するか聞くとやると言う!やった!もうマルセイユの試合は終了数分前だった。引ったくりに合わないようにとお財布以外の荷物を全て置いて来ていた。携帯ぐらい持ってくればよかった、門限とかなかったっけ?と少し不安になるけれど戻る時間はなさそうだったので席に着く。
そしてキックオフ。スタジアムはバルサファンで埋め尽くされているようだった。レアルの選手達も笑っちゃうぐらい審判がバルサ寄りだったしバルサが攻め攻めのバルサのゲームだった。やっぱりクラシコって特別なゲームなのね。すごく本気と本気の(いつも本気だろうけど)面白いゲームだった。結果は引き分けてしまったけど大興奮でユースまで走って帰る。戻ると12時を少し過ぎていていつかちゃんが心配して待っていた。興奮冷めやらぬまま眠りに着く。
ユニテトカシス。


朝食が8:45までだとちゃんとその時間に起きる私たち。バゲッドが美味しい。朝食を食べたあとゆっくりと出発。マルセイユにあるコルビジェの集合住宅、ユニテ・ダビタシオン(Unite d'Habitation)の場所を改めてチェックすると、私たちがメトロからバスに乗り換えるRond Point de Prodo駅からバスで数駅のところにあった。駅から21番か22番のバスで行けるようだが21番のバスは本数が少なくて、22番のバスの運転手さんにユニテを尋ねてみる。ユニテはわからないとのことだったがバス停名のLe corbusierは通るのでとりあえず乗ってみる。外を眺めていたらすぐにユニテが見えてきた。近づいたところで降りてしまったけれど、そのすぐ次のLe corbusierというバス停は正面に停まるみたいだった。芝生に咲いたたくさんのタンポポたちが私たちを迎えてくれた。1952年に竣工されたこの集合住宅の一部が二つ星ホテルとして使われている。1本で約2000tの重さを支えているというピロティから、さっそく3F(日本の4F)のレセプションに行ってみる。料金はツイン55ユーロ、89ユーロとある。340号室と350号室はアパートの一室をそのまま利用していて、キッチンもそのまま残るオリジナルをとどめている貴重な部屋のようなので、その値段の違いかもしれない。いずれにしてもこの料金でコルビジェの空間を体験できるのであれば、私たちも手配してみたらよかったかもしれない!

MALSEILLE ST-CHARLES駅まで出て、今日はCASSISに行ってみる日。ミモザの町でミモザを見れたらいいなぁという計画が私たちにあったけれど、ミモザはどこでも見られるよと言われたり、マルセイユに到着した後にニースの近くだよと言われたり、2月が時期だから遅いよと言われたりして結局ミモザに行くことが叶わなかったので(でもきれいなミモザはあちこちで見ました)、カシスはあのカシスの町かとひそかに期待をしている。電車が行ってしまったばかりで時間があったので駅で写真プリントをやってみることにした。BOXがあって、いろんなメディアから一枚0.25ユーロでプリントができるようなことが書いてある。デジカメのSDカードを差し込んでみると、写真のセレクトができなかったので、別のSDカードに2枚だけ保存し直して再トライ。1枚0.25ユーロ×2枚+インデックスプリント0.25(いらないけれどなしにはできなかった)の合計0.75ユーロとの合計金額が計算される。1ユーロ入れたら、1分くらいのカウントが始まってあっという間に写真が出てきた。一枚はさっき撮ったユニテの写真。もう一枚はさっき地下鉄で撮ったみわの写真でみわにあげる。裏を見たらポストカードになっていたので、旅先からの手紙にいいじゃない!ちょっとプリントは荒くて、おつりが出てこなかったけれど、やっぱり紙焼き写真は楽しいもの。そんなことをしているうちに12:50発の電車が到着。

13:17カシス着。駅名がカシスってだけでかわいいけれど、小さな駅の雰囲気も名前に劣らず。観光客向けではないそのこじんまりとした感じに好感が持てた。駅から市街へバスが出ていたけれど、中心の海岸まで歩いていけそうなので、歩くことにする。道端には黄色やら白やらたくさんの花が咲いていて、とても気持ちがよい!ニース、エズ、マルセイユは観光客が多くてがっかりした感があったけれども、カシスは小さな素敵な町。押し花をつくりながら、ゆっくりと歩く。

海岸ではみんな美味しそうなものを食べている。カシスのお酒が飲めることを期待して、お酒のメニューをチェックする。カシスオレンジとかカシスソーダとかそういうのはなくて、ロゼとかがあったりする。そういえばみんなきれいな色のロゼを飲んでいる。海岸に並ぶほとんどのお店のメニューと食べている人たちの様子をチェックして、ムール貝やら牡蠣やらが盛られているものを食べている人たちのいるお店に決めた。生牡蠣6ピース、生ムール貝(生です、生!)6ピース、そしてカシスウニとあったのでそれも頼んでみる。あとカシスのロゼをグラスで。さんざん食べたいね、と言っていた魚貝類をここカシスで食べられるとは。ウニは空っぽに見えるくらいうっすらとしか身がついていなかったけれど、色も味も濃厚。そういえば大学1年生くらいのときにみわと北海道に一緒に行ったときに、漁港でおじさんに採れたてウニをこっそりもらったことを思い出した。またウニの思い出が出来てしまった。美味しかったバゲッドのおかわりをもらって、食後に勧められたチーズは断って、またしばらく海を眺めたり、浜を散歩したり。

帰りの電車は1時間に2本くらいはあったので、時間をチェックせずにのんびり駅までの道を歩いたら、あとちょっとというところで電車が行ってしまう音がした。さて、次の電車は、と表示を見たら、1時間強も後。時刻表にある時間が飛ばされている。今日は土曜日だから時刻表にあるこの電車は来ないのだろうか。仕方なく駅前のCAFEがクローズしかけたところをおじさんに入れてもらう。コーヒーを頼んでちょっとだけ日記をやって電車を待つと、CAFEに置いてあったテレビ欄にクラシコが20:45〜と書いてあったみたい。みわがなんとしても今日のクラシコを見たがっていて、23時頃〜だと思っていたものがテレビ放送するとのこと、喜ぶと同時に帰りを急ぐ。昨日通った海岸付近にスポーツバーのようなところがあったので、そこへ直行することにする。21時すぎに到着したが、やっていたのはなんとマルセイユ戦。地元の試合と重なるなんて運が悪い。YHに戻ってテレビ欄を見てみると今度は載っていない。21時半すぎ。夕飯を食べていなかったけれど、YHも近所のスーパーも終わってしまい、私は体が冷え切ってしまって寒気がしていたので、部屋に戻ることにする。みわはご飯を買いに行きがてら、あきらめきれない様子でマルセイユ戦が終わったあとにクラシコをやらないかもう一度バーに聞きに行くと荷物を置いて走って出て行った。携帯を置いていってしまったのは失敗。なかなかミワが戻って来なかったので帰りを待つ間部屋で超緊張してしまったけれど、マルセイユ戦のあとに無事に試合を見れたみたい。バルサ1−1レアルだって!安心してシャワーを浴びて、隣のベッドの毛布もかけて眠る。


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