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ミワいつか
2006/03/26(Sun)
とってもottimo!


昨日はすっかり疲れて寝てしまい、少し早めに起きて(といっても8:00にアラームをセットして8:30起床)シャワーを浴び、9:30食卓に向かう。私たちの時計では9:30なのにキッチンにいたおじさんはもう10:30だから朝食は終わったという。携帯のローマが示す時間に合わせて腕時計の時間も合わせたはず。腕時計を見せてそんなはずは、と言って見せるとNo ploblemと言ってご飯を用意してくれた。昨日お姉さんがItalian Breakfastと言っていた朝食は柑橘の風味のするクロワッサンとラスク(おやつ用にキープしたけど)とカプチーノ。いつかちゃんがジュースをねだってくれてパイナップルジュース付。なんとかありつけた。
ゆっくり準備をし近くのBrignole駅に向かう。そこでチンクエテッレまでの往復チケットを求める。受付のおばさんはチンクエテッレ(5つの村という意味)の5つの村の名前を全て書いてくれた。なんて親切。
ホームで12:20の電車を待っていると警察が来て、ホームにいた人たちがどこかへと移動していった。ホームが移動になったのかと不安になり警察の人に聞いてみるとこの後だというのでそのままホームにいると反対側のホームを電車が通過した。その電車には白黒の旗を持って何かを歌いながら通り過ぎていった。そして駅を過ぎてトンネルに差し掛かると発炎筒のようなものが橋の上からその電車に向かって投げられた。だからみんなホームから避難したのね。なんだったんだろう。
電車はほぼ時間通りに来て海沿いを通りチンクエテッレへ向かう。途中トンネルが多いのは残念なんだけどそれでも海の見える街並を車窓から眺めることが出来る。約1時間、すぐにチンクエテッレのジェノバから一番遠い村のRIOMAGGIOREに着いた。小雨が降っていた。とても静かな小さな街。鳥のさえずりと波の音が心地良い。花が咲き春のにおいがする。気の向くまま坂道を登り小道を歩き、見晴らしのよい丘へ登る。とても気持ちのよい村。道の脇の畑で家庭菜園なのか野菜を作ったり花を育てたりしている。途中2匹ぐらい猫ちゃんにすれ違う。
次の村へ向かう道は愛の道といい、入場料3ユーロが取られた。最後の道まで行けるというけど、最後のMONTEROSSOまでは5時間という。もう行けても3時間かかるという4つ目の村までかな。
花が咲く小道をハイキング。ほんとに気持ちがいい。雨は止んだものの曇り空が恨めしい。晴れていたらもっと気持ちよかったに違いない。
途中写真を撮ったりしながら20分(とインフォメーションのお姉さんは言っていた)歩いて2個目の村Manarolaに到着。Manarolaの駅を通り過ぎてトンネルを抜けると街が広がっていた。そしてトンネルを抜けてすぐのお店に吸い込まれるように入っていき、私はトマトが乗っかったフォカッチャ、いつかちゃんはピスタチオとティラミスのイタリアンジェラートを注文する。海に近い建物がひしめきあった村。最初の街より人も多く、お店も多かった。広場に張り紙がしてあり、昨日フェラーリ広場で見た”核反対”の団体みたいなテントに置かれていた旗が一覧の一つに書かれていた。それを見ていると、同じように見ていたイタリア人2人組みにイタリア語話しかけられたけどよく解らなかったので解らないジェスチャーをした。しばらく街並みを眺めて次の村Cornigliaへ。この道のりは少し長く、今までの道より舗装されていなく、よりハイキングに近い道。いろんな花が咲いているし、鳥の声など気持ちがよくて苦にならない。さっき広場ですれ違った2人に何度もすれ違い、花の名前聞いたり話したり、時々ガイドをしてもらいながら次の村へ近づいていった。そのうちの一人のEmilianoの家がCornigliaの村の手前、駅のすぐ側にあり、もし飲み物飲みたかったりトイレに行きたかったりしたら寄って行ってもいいよ、と言ってくれたので遠慮なくトイレを借りることにする。お母さんが住んでる家なのだけどお母さんと弟は休暇中で出かけているらしい。花で溢れるキチンと手入れのされた庭。眺めもすごくいい。
トイレを借りてテラスに戻るとワインと私たちのグラスが用意されていた。こんな素敵なテラスで夕暮れ時にワインがのめるなんて素敵。チンクエテッレの近くの街で作られたという赤ワインで乾杯。イタリアンスタイルではビスケットをワインに付けるらしい。そういわれてみればビスコッティをコーヒーに付けたりするかも。猫のトンシーラも一緒に輪に加わりながら私といつかちゃんEmilianoとVittorinoと4人+1匹で海を眺めながら素敵な時間を過ごす。お母さんが育てている庭を案内してくれるというので案内してもらう。桃の花や苺、オリーブやサラダ用の葉っぱなどいろんな花や木が植えられていた。クローバーもあり4つ葉のクローバー探しをする。VittorinoとEmilianoは4つ葉のクローバーを見つけ出し私たちにくれた。侮るなかれイタリア男。さすがイタリア男。私たちは結局見つけ出すことはできなった。
レモンの木からレモンをもぐ。お母さんはこのレモンでレモンチーノ(レモンのお酒)を作るらしい。テラスに戻り今度はお母さんお手製のレモンチーノをいただく。イタリアは今日からサマータイムらしい。どおりで朝ごはんの時間を間違えたわけだ。イタリアのサッカーチームは何処が好き?と聞かれたのでインテルと答えるとVittorianoはInterファンらしい。Emilianoはユベントスファン。子供のころキャプテン翼を見ていたらしい。
しばらくすると夕飯の準備をするので、準備をしている間Cornigliaの村を見てくれば、と言うので見てくることにする。Emilianoの家から階段をたくさん登り、村に着いた。もう大分日も暮れてきて、人もまばら。小道に入ったり行き止ったりして暗くなる前にEmilianoとVittorino(と夕飯!)の待つお家へ戻る。
私たちの席というテーブルにはお花が置いてあった。さすがイタリア男。チェンバロのBGMが流れている。チーズやサラミを出してもらい美味しさに感動しているうちにジェノベーゼパスタが出来上がった。ポテトと一緒に茹で上がったパスタにお母さんお手製のジェノバソースを和える。すごく美味しくておもてなしに感動しながら夕食の一時を過ごす。終電の一本前の電車の時間が近づき二人とお別れをする。Emilianoは弁護士らしい。将来イタリアに住むことになったら顧問弁護士になってもらおう。是非日本に来てもらってこのお返しをした。おいしいおすし屋さんに連れて行ってあげよう。
また電車にゆられながら宿に戻る。駅から近い宿でよかった。

とってもオッティモ!!


8時すぎに目が覚める。あーよく寝た!ミワがシャワーを浴びている間に部屋の洗面台でジーパンを洗う。乾きそうな環境と気合いさえあれば、ジーパンの手洗いももうお手の物。9時半になって楽しみに朝食に行ったら、もう10時半だからもう終わりだよ〜と陽気なおじさんに言われる。朝食は10時までだと聞いていたけれど、あれ、あれ、時差があったみたい。でも陽気なおじさんはウィンクしてサービスしてくれる。イタリアンスタイルの朝食は、カプチーノとオレンジの風味のするクロワッサンとラスク。おじさんにジュースもお願いしたらパイナップルジュースを出してくれた。グラッチェ。

リュックにパソコンを詰めて出発。ホテルのそばのバスターミナル前のGENOVA BRIGNOLE駅から向かう。今日はユネスコの世界遺産にも登録されているチンクエ・テッレ/CINQUE TERREに行く。外に出たら新芽のにおいがした。私たちにも春が来たみたい!電車は往復で9.40ユーロ。車掌さんがまわってきて、黄色いboxにチケットを通さないといけないよと注意を受けるが、やさしい車掌さんはチケットの裏にマシンが壊れていましたと書いてくれる。

5つの村という意味のCINQUE TERREには、MONTEROSSO→VERNAZZA→CORNIGLIA→MANAROLA→RIOMAGGIOREの順番に電車がとまる。5つの村は約5マイルの海岸線に沿って散在していて、これらの村をつなぐ昔からの陸路がハイキング道(愛の小径と呼ばれているらしい)として整備されている。一番奥のRIOMAGGIOREまで行って、歩けるところまで歩くことにした。駅に着いてから息を切らして高台まで登ってみたりしばらく時間を費やして散策する。そして隣町MANAROLAヘ向かおうとすると国立公園だからということで3ユーロ払う。これはプチハイキング!パソコンを背負って荷物が重たいけれど、わくわくする。海を見ながらも崖道なので気をつけて進む。2つ目の町MANAROLAで私はピスタチオとティラミスのジェラードを食べる。ミワはトマトフォカッチャ。崖に建つカラフルな家がかわいい。ジェノバもここも洗濯物を窓の外にロープにひっかけていて、それが鮮やかでなんともかわいい。3つ目の町CORNIGLIAに向かう途中、何度もビューポイントで男性二人組とすれ違った。挨拶したり、遠くから手を振ってくれたり、その姿を写真に撮ったり、すれ違いざまに話しかけたりしてくれて仲良くなった。たくさん咲いていた黄色い花が「アーガベ」ということも教えてくれた。

二人の名前はVITTORIO(35)とEMILIANO(32)。エミリアーノのお母さんの家がCORNIGLIAのすぐ側にあり「お茶を飲んで行きますか?トイレもよかったらどうぞ使ってください。」とお家を案内してくれることになった。男性のお誘いに大丈夫だよね、と一瞬は疑わなくてはいけないものの、本当に自然な誘い方で、二人の紳士は私たちを招き入れてくれた。お手洗いを借りて、テラスで赤ワインとビスケットをいただく。ビスケットをワインに浸していたので真似をする。そしてお母さんの手作りだという自家製のレモンのお酒(レモンチーノ)が瓶をレモン色に輝かせて運ばれてきた。港のお土産屋さんでの小さなかわいい形のボトルに入っていてチェックしていたレモンのお酒が味わえるなんて。30度くらいはあるというレモンチーノはレモンの香りいっぱい!そのあとお母さんが大切に手入れしているお庭を見せてもらう。たくさんのお花や畑があって素敵なお母さんなんだろうと想像できる。クローバー畑の中からビットリーノがいとも簡単に四つ葉のクローバーを見つけ出す。それはミワにプレゼントされて、いいなーと思っていたらエミリアーノがまた四つ葉のクローバーを見つけて私にプレゼントしてくれた。大事に押し花にする。「夕食はパスタでよければつくるけれど?」と言って一度家の中へ引っ込んだエミリアーノが「これがあったよ」とキッチンからお母さんお手製のジェノバペーストの瓶詰めを持って来た!(ミワと声を揃えて)「食べたーい!!」食事の準備をしている間CORNIGLIAまで行ってくれば?と言ってくれたので、準備も手伝わずにお言葉に甘えて散策に出る。イタリア人は英語を第二外国語として勉強している人が多くこの二人もそうなので、とても話やすかった。20時に戻ることを告げて少しの間歩くが、薄暗くなってきたので早めに戻ることにした。戻ったらテーブルセッティングもされていて、カラーの花やろうそくも置かれていて素晴らしいおもてなし!出されたサラミが生サラミとでもいうのか本当に美味しい!美味しいはボーノ、もっと美味しいは?と聞いたらオッティモだと教えてくれた。名前はわからないと言っていたけれどオッティモなチーズもいただく。モッツァレラに近かったのでモッツァレラ?と聞いたら、モッツァレラチーズも出してくれてしまった。ポテトとパスタが多分一緒にゆでられて、勢いよく湯気を出しながらジェノバペーストとからめられている。なぜか取り分けられるときに、私のお皿は超大盛りに!私もあの大盛りのパスタをたいらげられるとは思っていなかったのに、美味しくってたいらげてしまった。彼らもまさか残さず食べると思っていなかったのか「日本人は遠慮しがちなのに、よく食べてうれしい!」と言ってくれた。あまりによく食べるからきっとびっくりしてたかな。うれしいと言ってくれたのは本音?よね?すっかりご馳走にだけなって、すぐ下の駅まで送ってもらう。もぎとった(隣の家の)レモンのお土産をもらってくるのをすっかり忘れてしまったけれど、彼らにはまた会える気がする。とっても美味しかったです!

ホテルに戻ると陽気なおじさんがおかえりと手にキスをした。こういうの、別に返さなくていいのよね??
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