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パリジェンヌ・パリコレ
夜寝付いたもののすぐに目が覚め、寝ぼけてたのか出発までまだまだなのに荷詰めを完了して寝袋もたたんでしまった。荷詰めを完了してはっと我に返って出発までまだまだな事に気づいたのだけど二度寝して起きれない、とかが怖くてまたもや半分起きたまま朝を迎えた。
皆が寝静まってる中5時前に出発。バス停まで向かう。昨日観光案内所で聞いて路線バスはまだ走ってないだろうからFINAIRのシャトルバス乗り場まで行けば近いよといわれた場所に行くも時間を過ぎても来ない。ドキドキしてるころに普通の路線バスが来て空港まで行くことができた。予約が必要だったのかしら?でも路線バスの方が安いのでよかった。
パリへのフライトもあっという間で、もう寒いのはこりごりだったので空から地上の様子を寒くないかどうかチェックしつつ眺める。白かったり茶色かったりする。
着陸したときに見えたパリシャルルドゴールの大地は緑色で、もしかして春?といつかちゃんと興奮する。
パリコレのツモリチサトのショーをを見るために12:30に待ち合わせをしていて、その前にお世話になるかなちゃんの家に荷物を置かせてもらう。はじめましての挨拶をして、かなちゃんの住んでいるマンションに入れてもらう。中庭を通り抜けて螺旋階段を登って、、、なんて素敵なのかしら。が、時間もギリギリなため話もそこそこ急いで着替えて会場のカルーセルドルーブルへ向かう。
えりと合流。私はえりと会うのは2回目。旅の手配をえりの双子の妹の奈美ちゃんにお願いしてたのでなんか不思議な感じ。
入り口では去年のパリコレの映像が流れていたり、おしゃれな人たちがいたり、ちょっと独特な感じ。
少し並んだ後、やっと入れた。丁度いい場所がなかなくてカメラマン達が場所を取っている隣の、柱の手すりにのぼり、手すりから落ちないように右手で柱に抱きつきつつ左手片手で写真を撮る、というかなり無理な体勢だけどよく見えた。時々右手に限界が来てプルプルしてた。
エスキモーのゲルの中からモデル達が出て来てまたゲルの中に戻っていく。
ツモリっぽい遊び心たっぷりのカワイイ楽しい洋服たち。
今回パリコレみれるのもえりといつかちゃんの友達でツモリのデザイナーをやっている馬場ちゃんがインビ(結局はインビの代わりの手紙みたいなものだったけど)を用意してくれたから。そんなつてもあってショー後の裏にも入れさせてもらえた!ショーでは見えなかった洋服の細かい部分も間近でみれたし、裏の忙しさっぷりも垣間見れた気がするし(多分邪魔だっただろうな)大興奮!!
外に出ると青い空に白い雲!ヘルシンキのうすぐもった空ではなくさわやかな青と白のコントラストと太陽の熱にいつかちゃんと興奮して写真をとりまくる。パリ上空は飛行機がたくさん飛んでいるらしく(かなちゃん曰く5分置きぐらいに飛んでたらしい)飛行機雲も白い直線を描いている。
cafeでお茶してバゲットサンドを食べて(もちろんすごいおいしかった!)、次はzuccaのショーに並ぶ。時間が過ぎてもなかなか入れず、日陰だったり、少しおしゃれをして薄着だったりでさっきの興奮はどこへやら全く冷えきる。やっぱりパリも寒いのか。
zuccaのショーはボザールという美術学校のホールで行われた。すごい有名で入るのが難しい学校みたい。歴史のありそうな素敵な建物の中で学べるなんて素敵過ぎる。
ショーはアンディウォーホルがテーマらしい。
ショー終了後、えりと写真美術館で会う約束をして別れ、素敵な建物だったので撤収作業をしているなかちょっとぶらぶらしてみる。ショーが行われていた会場の横の教室では生徒が普通に作業をしていたみたい。そんな状況がまた素敵。
そのままぶらぶらしているうちに図らずもバックステージへ出てしまった。スタッフ達が片付けている中を通り抜ける。
写真美術館までプラプラ歩きながら行くも通りすぎてしまい気がつくとバスチーユ。朝早かったので疲れたのと寒いとので戻る元気もなくかなちゃん家に戻ることにする。ミネストローネを作って(というかいつかちゃんに作ってもらって)夕飯。
かなちゃんのソファーベッドを借りて眠る。
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パリコレクション!!
朝4時10分起床。朝じゃない!重たいバックパックを背負ってまだ真っ暗な4時40分にYHを出て空港へ向かう。バス停まで頑張って早足で歩くが、フィンランドエアラインのバスは時間になっても来ない。待っていたら運良く安い方の路線バスが来た。バスを降りるときに初めて「キートス(ありがとう)。」と言ってみる。私のような英語でも英語が通じてしまう国では現地の言葉を使う必要がない。覚えようという意識が薄くなってしまうことが少し残念。チェックインを済ませて、みわと二人で一杯カフェオレを飲んでフライトを待つ。向かうのは私は2度目のパリ。シャルル・ド・ゴールの第2空港に着いたらRERのB線で急いでパリ市内へ向かう。パリでお世話になるのはナシオンの駅の近くに住んでいるかなちゃん。私は帰国したら、かなちゃんのお母さんたちと服づくりをする予定がある。かなちゃんはパリのジュエリーの学校に通いたくて今は語学学校でフランス語を勉強しているところ。久しぶりに会って「bonjour.」と発音よく言ってる姿が素敵だった。挨拶もそこそこに重たい荷物を部屋に置かせてもらって、着替えて、急いで家を出る。
急いでいたのは、13時からのツモリチサトのパリコレを見るため!ツモリチサトでデザイナーをしている馬場くんがショーに招待してくれた。パリコレに合わせて今回の日程を組んだこともあって、見逃すわけにはいかない。馬場ちゃんの友達でもあり私の友達でもある美容師のえりも日本から来ていて会場の前で待っていた。circumnavigation初の合流者えりは私達に会うやいなや茎わかめと干し梅をくれた。La Carrousel du Louvreというルーブル美術館の両翼の間、逆さピラミッドがある地下に位置する会場で入場を待つ。ツモリの前のキャシャレルのショーがまだ終わっていないようで、スタンディングの私たちは最後に通される。一緒に招待してもらったみわとかなちゃんと散り散りになって、それぞれで場所をキープ。すでに大勢の人が立っていて、前が見えない。スタンディングの最前列の女性に「背が低くてこれでは見えないので、入れてもれませんか?」と英語で話しかけてみたら、大笑いしてスペースをつくってくれた。ツモリチサトは3シーズン前くらいからパリに進出している。イヌイットの住まいらしきセットからから出てくるモデルさんたちは津森さんらしい印象をそのままに、かわいらしく温かかった。ウォーキングしてきたモデルがポーズを撮ると報道陣から大量のフラッシュがたかれる。同時に見ている人はほとんど全員がカメラを握りしめている。一瞬のうちにウォーキングが終わってしまうので、撮影が難しい。ショーが終わって、馬場ちゃんがバックステージに呼んでくれた。馬場ちゃんはさすがにちょっとげっそりとしていたけれど、充実したとてもいい顔をしていた。ショーのときに遠くてわからなかった服のディティールを見て、その縫製や仕上がりに納得する。
初のパリコレそしてバックステージ体験に興奮したまま、15時からはボザール美術学校でZUCCaのショーが行われるとのこと、行ってみることにする。外へ出たらなんだかすごくいい天気で絵画のような雲がもくもくと広がっていた。ヘルシンキで冷え切った私たちが大喜びしているのを「元気そうでよかった」とえりに笑われた。雲が本当にきれい。パリも今日は久しぶりに暖かくよい天気だそう。移動中歩きながらえりから東京の様子をいろいろと聞く。ショーまで少し時間があったので、ボザールの近くのカフェでお茶をする。ベリーショートのかっこかわいい店員さんが運んでくれたコーヒーとバゲッドがまた美味しかった。パリはどこでも美味しいよという美味しさではなくて、ボーダーラインを超えた美味しさだと直感した。もう一回くらい訪れたい。かなちゃんいわく、ボザール美術学校は普段はセキュリティーが厳しくて校舎内に入ることはできなくて、かなちゃんも入るのは初めてなのだそう。会場の前ではまたたくさんの人が集まっていた。予定の15時をだいぶすぎて入ったボザールは中央部分が吹き抜けの2階建て。ショーの最中も私は歴史ある建物の魅力にすっかり気をとられてしまった。ショーが終わるとさーっと会場から人がひく。報道陣たちはデザイナーのインタビューでバックステージ近くに固まる。私も近寄ってデザイナーの小野塚さんのインタビューを盗み聞いてみる。是非ともバックステージに潜入したかったけれど入り口には男の人がしっかり二人立っていた。ステージはすでに解体作業が始まっている。2階に上がる階段があったので登ってみると2階の吹き抜けからステージの全貌が見えた。窓から見える石膏像が置かれた教室には学生がいるようだった。ショーの間もデッサンとかしていたのだろうか。奥へと廊下は続いていてそのまま歩いていったらわけなくバックステージへと潜入できてしまった。こういうときは堂々としているのが一番。片付けで忙しそうな中をすり抜ける。壁にはポラが貼ってあった。50体くらいあったようだ。さっきのツモリも50くらいだとたしか馬場ちゃんが言っていた。ブランドのイメージを固めるのにもちろん会場選びも重要になる。自分一人では知ることができなかった素敵な空間を共有できるのもコレクションの魅力なのかもしれない。外に出ると雲が夕方の日差しを受けていた。
えりとはヨーロッパ写真美術館で改めて合流することにして、かなちゃんとも別れ、久しぶりのいい天気にご機嫌でミワとパリの街を歩く。しかし夕方になって冷え込んできた。少し油断してしまったのと、きれいな格好でと思って薄着だった私達は、結局ヨーロッパ写真美術館にも辿りつけずにいたので、今日はおとなしく帰ることにする。ナシオンの駅のそばのスーパーでミネストローネの材料やチーズやら食材を買ってかなちゃんの家に戻る。ご飯を作って、パリコレが一般人も見れるという事実に感激しながら明日はどのコレクションを見に行こうか考える。
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