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ミワいつか
2006/02/27(Mon)
やっとモスクワ


ウランバートル→イルクーツクでは部屋にシャワーがついていたけど、イルクーツクからの電車は有料(100ルーブル/30分)なので入らないでいる。昨日は部屋が暑くて寝汗とかかいたしな、うーんそろそろ限界かも。
朝また同室者たちは降りていった。けどすぐにまた乗ってきた。もう夜を越さないから荷物さえ気をつけてればいいや。
日記を書いていたら車掌のおばちゃんに「ノートPCを使っているから200ルーブル払え」といわれた。「知らなかった」って英語で言うけど通じなくてジョンに通訳を頼む。けどやっぱり知らなかったではすまないっぽくて泣く泣く200ルーブル払う。いくらなんだかわからないけど高い!
この日も悪がきと戦う。もうホントに頭に来たのでなるべく目を合さないように、攻撃される前に部屋の鍵を閉めてやることにした。それでも攻撃してくるので親がいる部屋に押し込もうとしたけど、負けた。親が怒ってくれればいいのに。親も遊んでると思ってるのかしら。
そうこうしているうちにモスクワ到着。ジョンたちに別れを告げ、でも、いったいどこに着いたんだかどこにメトロがあるんだか全然わからなくてまたいろんな人に聞きながらなんとかメトロにたどり着く。切符売り場でも売り場のおばさんに冷たくあしらわれるも、親切なおじさんが切符を買うのと、乗り換えの方法などを助けてくれてなんとかメトロに乗る。メトロのホームへのエスカレーターの早いこと!そしてメトロの構内の重厚なこと!それだけで見物の価値があるんではないかっていうくらい素敵(でもやっぱり荷物が重くて写真とか撮れなかったけど。)
目的のイズマイロフスキーパークという駅はなく、次の駅まで行って行き過ぎということに気づく。メトロで一駅戻るも、少し覚えたキリル文字の読み方でがんばって読んでもイズマイロフスキーパークとは読めない。駅の名前が変わったみたい。
また親切なおじさんにホテルの場所を教えてもらう。多分しばらくは泊まれそうもない立派なホテル!
ここでやっとレートがわかる。1ルーブル大体5円ぐらい?これで安心して買い物ができる。
ホテルの横になんだかかわいらしい建物達がいたので覗いてみる。木造建築の教会とかロシアらしいたまねぎのやねとかおとぎの国にまよいこんだかのよう。一部工事中なところが現実感があったけど。お土産やさんもあり、マトリョーシカが並んでいるお店に入ってみる。チェブラーシカのマトリョーシカもあってすごくかわいくて迷ったけど、少し安い大きなかぶのマトリョーシカを買う。おじいさん、おばあさん、おねえさん、犬猫ねずみの入れ子。ロシアへ行ったらマトリョーシカを買う!と決めていたので大満足で帰る。
夕飯はホテルのレストランで取ることにする。ボルシチとパンケーキwithレッドキャビア。レッドキャビアってキャビアと思いきやなんとイクラだった、、
夜、ホテルのネットカフェに行くも日本語対応ではなく、(見るのさえできなかった!)担当の人に日本語もインストールしてもらった。けど書きためた日記は文字化けしてしまいアップできず。メールチェックなどして1時間があっというまに過ぎてしまった。

冷たいけれどとても素敵なモスクワ


昨夜時計を6時間ほど戻したので、その分私の夜は長くなった。モスクワ時間の朝7時目が覚める。触ったらきっとさらさらのスノーパウダーのような雪がまた一段と深くなっている気がした。同室の人たちはまだ全員寝ている。顔を洗い、化粧をして、チャイを入れて、本を読む。本を読みながらお腹がすいて、車掌さんが配ってくれたお弁当のようなものを一人で朝食に食べてしまった。朝日と列車が追いかけっこしているのか、もう長い時間朝日がまぶしい。

まだみんなが寝ているこの一人の時間が好きだ。と同時に1分でも長く眠りたい性質なのでめったにこんな時間は訪れないが、誰かが風船を針で割ったように目を覚ますまで、辺りの動きが停止する自分一人だけの特別な世界。息をひそめて、きっとにやにやしながら、そろりそろりと時間が流れていく。10時、ビクターさんたちが降りる。降りてすぐに4番目の同室者が来る。またまた男性。今度は一人。下の段。すぐに部屋のドアを閉めてととズボンをはきかえだしたので見ないようにする。廊下でパソコンを使っていたミワが電源使用料ということで車掌さんから200RUB請求されたと言って驚いて戻ってくる。有料なんて知らなかった。

今回2冊持ってきた文庫本のうちの一冊を読み終える。出発前にNHKのカメラマンの方にいただいたもの。武田百合子『犬が星見た ロシア旅行記』。昨日から読んでいるが、ちょうど覚えた「スパシーバ(ありがとう)」とか「パジャールスタ(どういたしまして)」とか私の体に入ってきたばかりの言葉や物事が展開されるので、自分が生まれた頃に書かれたものという気がしない。読み終わったらこの本にもサーカムナビゲーションしてもらおうと荷造りするときから決めていたが、本を手放すということの勇気がない。武田百合子さんもロシアの後北欧に行ってらしたので、この本もとりあえずヘルシンキまで一緒に行くことにする。

15:42 モスクワ着。人が多い。無表情で大勢のロシア人が足早に行き交っている。地下鉄の駅を発見するが、どこまでいくらなのかわからない。声をかけてもなかなか応えてもらえない。やさしいおじさんが助けてくれる。エスカレーターが早い。地下鉄の速度が早い。来るのも早い。荷物が重い。「〜フスキ」という名前の駅ばかりでわかりにくい。しかし駅には銅像があったり、重厚な装飾が施されていたり、どこの駅もとても素敵な雰囲気。ロシアはホテルのバウチャーがないとビザが発給されないので、事前に予約していたイズマイロボガンマデルタホテルというところに向かっている。ホテルに到着して両替のレートをみて、私達がどきどきしながらイルクーツクで両替したのはわずか4000円程度だとわかって笑ってしまう。ボルシチとレッドキャビアを注文したら、イクラが出てきた。ホテルは巨大で眺めもよかった。ホテルの向こうに見えた建物に導かれて外に出たら、いつの間にかおとぎの国に迷い込んだかのような建物に囲まれた。土産店などがあったりする複合施設らしかったが雪が舞う中不思議な時間だった。シャワーを浴びてからインターネットカフェに行ったら、キリル文字しか打てなくて、チェックしたメールは全部文字化けしていた。困っていたら日本語をインストールしてくれたので、結局遅くまでメールをチェックして、この旅行初めてのホテルのベッドで足を伸ばして眠る。


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