高校時代の友人であるミワと二人で世界をぐるりと一周してみることにした。

久しぶりに会った2005年「仕事を辞めたら旅行に行きたいね。」「どこか行こうか。」
「ドイツワールドカップを観に行こうか。」と何気ない話をしてから、世界一周の旅を
しようと決まるまでは長い時間はかからなかった。
ある日“世界一周航空券”という夢のような名前の航空券の存在を知ったからである。
それさえあればどこにでも飛べる、というわけではなく、条件こそいろいろあるけれど、
30万〜50万円の航空券代で、世界を歩くことができる。

旅について考えていたときに、石川直樹くん（ウェブサイトhttp://www.straightree.com）
から“サーカムナビゲーション”という言葉をもらう。船用語で世界一周。サーカムには
周囲、まわるという接頭字。ぐるぐる回ることに始まりも終わりもない。
私たちのサーカムナビゲーションはきっともう始まっている。